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ストーリーテリングの名手が、異国を舞台にその土地で生きる人々の悲痛な叫びを掬い取る。あまねく襲う衝撃の結末が深い余韻を残す、至高のミステリ短編集全五編。
著者あとがき=貫井徳郎/解説=村上貴史
「ミハスの落日」
「ストックホルムの埋み火」
「サンフランシスコの深い闇」
「ジャカルタの黎明」
「カイロの残照」
貫井徳郎
(ヌクイトクロウ )1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年に『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞。『光と影の誘惑』『プリズム』『愚行録』『ミハスの落日』『明日の空』『新月譚』『ドミノ倒し』『私に似た人』『邯鄲の島遥かなり』『紙の梟 ハーシュソサエティ』など著作多数。