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エラリー・クイーンの国際事件簿

エラリー・クイーン
飯城勇三


エラリー・クイーンの国際事件簿

ジャンル
海外ミステリ > 犯罪小説
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
エラリー・クイーン・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:402ページ
初版:2005年7月29日

ISBN:978-4-488-10432-0
Cコード:C0197
文庫コード:M-ク-1-31


装幀:森山由海


内容紹介

美味なる犯罪を求めて世界を周遊する名探偵エラリー・クイーン。行く先々で供される珍味佳肴は異彩を放つものばかり。フランスで名警部の秘話に耳を傾け、日本の帝銀事件に仰天し、聖地エルサレムの未解決事件に真相提示を試みる――。『エラリー・クイーンの国際事件簿』『事件の中の女』の2集に併せて、ハリウッドを巡る摩訶不思議な「テイラー事件」、ファイロ・ヴァンスひいてはエラリー・クイーン誕生の契機となったエルウェル事件を描く「あるドン・ファンの死」を収録する、犯罪小説集成。訳者あとがき=飯城勇三

*第3位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門

●収録作品
エラリー・クイーンの国際事件簿
第1話「エル・プエルトの美女」(南スペイン)
第2話「東京の大銀行強盗」(日本)
第3話「フォス警部最後の事件」(ノルマンディー)
第4話「ブエノスアイレスの屠畜人」(アルゼンチン)
第5話「アダモリスの詐欺師」(ルーマニア)
第6話「絞殺されたオランの花嫁」(アルジェリア)
第7話「死の顎」(メキシコ)
第8話「カーリーの呪い」(インド)
第9話「バルカン風連続犯罪」(ユーゴスラヴィア)
第10話「ナショナル・ホテルの謎の銃弾」(エクアドル)
第11話「両眼を失った青年」(パリ)
第12話「マニラに死す」(フィリピン)
第13話「アボリジニの中の死」(西オーストラリア)
第14話「浮気娘の奇妙な病」(チェコスロバキア)
第15話「クルーピエの犯罪」(モンテカルロ)
第16話「アフリカのラヴ・ストーリー」(モロッコ)
第17話「ハーレムの秘密」(トルコ)
第18話「上海の銃撃」(中国)
第19話「赤い処女」(マドリード)
第20話「聖地の受難」(エルサレム)

私の好きな犯罪実話
第1話「テイラー事件」
第2話「あるドン・ファンの死」

事件の中の女
第1話「〈孤独な心〉の跡」
第2話「検察側の証人」
第3話「「女王陛下より沙汰あるまで拘留」」
第4話「アイリーン・シュレーダーの秘密」
第5話「美しきラトビア人」
第6話「黄色い糸の謎」
第7話「エレーン・ソウレの奇妙な事件」
第8話「夢探偵」
第9話「茶の葉に現れた死」
第10話「大きな耳を持つ男」
第11話「雪だまりの中の女」
第12話「毒入りウィスキー事件」
第13話「驚くべきパターソン夫人」
第14話「絹靴下の女」
第15話「吊された女」
第16話「死体なき殺人」
第17話「ハムステッドの美しき殺人者」
第18話「愛の聖堂」
第19話「ロンダ・ベル・マーティンの謎」



エラリー・クイーン

アメリカの作家。フレデリック・ダネイ(1905‐82)とマンフレッド・B・リー(1905‐71)の、いとこ同士による合同ペンネーム。1929年、出版社のコンテストに投じた長編『ローマ帽子の謎』でデビュー。同書を第一作とする〈国名シリーズ〉と、当初はバーナビー・ロス名義で発表されたドルリー・レーン四部作でミステリ界に不動の地位を得る。その後も作者と同名の名探偵が活躍する傑作をいくつも著し、ダネイは雑誌〈エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン〉で多数の作家を世に送り出したほか、ミステリ研究者、アンソロジストとしても功績を残した。「アメリカの推理小説そのもの」と評された、巨匠中の巨匠である。