市田泉
(イチダイヅミ )1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』、キャロル『薪の結婚』、サマター『図書館島』、ジョイス『人生の真実』、ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子と共訳)他多数。
妖精の谷と怖れられる地で育った少女は、王の戦士団に加わるべく旅立った。ネビュラ賞受賞作家が、アーサー王伝説を独自の視点で語り直した作品。LAタイムズ文学賞受賞作。
イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた、不思議な短編集。
ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツら当代の幻想文学の名手が書き下ろした、シャーリイ・ジャクスン賞、ブラム・ストーカー賞受賞のトリビュート・アンソロジー。
貪欲で残忍な9月生まれのセプテンバー。内気で従順な7月生まれのジュライ。他の誰も必要としない強固な二者関係の辿り着く先は──一篇の詩のように忘れがたい物語。
どことも知れない地下に広がる〈星のない海〉。その岸辺には〈港〉と呼ばれる世界があって、あらゆる物語が集う不思議な迷宮になっている……珠玉の本格ファンタジイ。
帝国を二分した、書物と言葉を巡る大乱。その只中を生きた四人の女性が、正史から葬られた物語を語り始める。世界幻想文学大賞など四冠『図書館島』姉妹編、ついに文庫化。
文字を持たぬ辺境に生まれた青年は、あらゆる書物を収めた図書館のある島に送られ、自らと世界の運命を知る。世界幻想文学大賞受賞、書物と物語をめぐる傑作ファンタジイ。
常に太陽に同じ面を向ける惑星の、永遠の夜と昼の間の黄昏で衰退してゆく人類。ソフィーは人類の命運を握る秘密に迫る。『空のあらゆる鳥を』の新鋭が贈るローカス賞受賞SF。
妖艶かつ獰猛な暗黒宇宙の妖女たちと対峙するノースウェスト・スミスの活躍を華麗な筆致で描いた伝説のスペース・オペラ・シリーズ全13編。新訳決定版。
海辺の村の奇跡、屋根裏の劇場、幻の飛行機械──ネビュラ賞や世界幻想文学大賞を受賞した作品ばかり4編を収めた、不世出の天才作家による珠玉の抒情SF短編集。
魔法使いの少女と天才科学少年。人類の命運を左右する二人はやがて、対立する組織の一員として再会する。ネビュラ賞・ローカス賞・クロフォード賞受賞のSFファンタジイ。
帝国を二分した大乱の只中を生きた四人の女性が、歴史から葬られた物語を自らの声で語り始める。世界幻想文学大賞など四冠『図書館島』の著者が放つ、言葉を巡る傑作長編。
文字を持たぬ辺境に生まれた青年は、世界中の書物を収めた王立図書館のある島で自らの運命を知る。書物と口伝、真実はどちらに宿るのか? 世界幻想文学大賞受賞など四冠。
肌が宇宙服になって飛んでいってしまう人々、恋人の手編みセーターの中で迷子になる男……とびきり奇妙でどこか優しく切ない短編集。訳し下ろし一編を加えて待望の文庫化。
同世代の少女たちに強烈な劣等感と優越感を併せ持つナタリー。友人のいないカレッジ、独善的な父の支配する家庭……彷徨う少女を待ち受けるものとは。
千里眼を持つ女家長マーサの決断により、赤ん坊はヴァイン家の八人の女たちに育てられることになった――生と死と家族の姿を鮮やかに描き上げた、世界幻想文学大賞受賞作。
身近な人間の裡に潜む悪意、目に見えなくとも確かに存在する邪悪なもの、そして幽霊たち。著者の真髄を凝縮した傑作二十三編を収録し、エッセイ五編を付す。本邦初訳作多数。
ファンタジイ >> ダーク・ファンタジイ
パラディスは狂える者の都。それとも、パラディスそのものが狂っているのか……。異なる時、異なる世界のパラディスの狂気に絡めとられた人々の運命。絢爛たる闇の叙事詩。
ファンタジイ >> ダーク・ファンタジイ
生者の、半生者の、蘇生者の、死なざる者の、そして死者の都パラディス。退廃と背徳の都の墓地に眠る死者の物語8編を収録。闇の女王タニス・リーの面目躍如たる傑作短編集。
肌が宇宙服になって飛んでいく病? 恋人の手編みセーターの中で迷子に? 誰もが金魚鉢を抱えていなければいけない星への旅行? 藤野可織氏絶賛、とびきり奇妙な短編集!