世界幻想文学大賞受賞作収録
ネビュラ賞受賞作収録
スギニシナツ、マーズ・ヒルデ エリザベス・ハンドケッサクセン
過ぎにし夏、マーズ・ヒルで エリザベス・ハンド傑作選
余命わずかな元スミソニアン博物館学芸員の同僚のために、幻の飛行機械の動画を再現しようとする友人たちが遭遇した奇跡、名女優の血を引く六人姉妹の末妹と六人兄弟の末弟が屋敷の屋根裏で見つけた不思議な劇場……ネビュラ賞や世界幻想文学大賞を受賞した作品ばかり4編を収めた、不世出の天才作家による珠玉の抒情SF選集。
「過ぎにし夏、マーズ・ヒルで」Last Summer at Mars Hill
「イリリア」Illyria
「エコー」Echo
「マコーリーのベレロフォンの初飛行」The Maiden Flight of McCauley's Bellerophon
訳者あとがき
エリザベス・ハンド
1957年米国カリフォルニア州生まれ。カトリック大学で劇作と文化人類学を学び、スミソニアン航空宇宙博物館に勤務。1988年にデビュー。91年、第一長編『冬長のまつり』でフィリップ・K・ディック賞にノミネートされた。96年、「過ぎにし夏、マーズ・ヒルで」でネビュラ賞中長編部門と世界幻想文学大賞中編部門を受賞。2004年、Bibliomancyで世界幻想文学大賞短編集部門を受賞。07年、「エコー」でネビュラ賞短編部門を受賞。08年、「イリリア」で世界幻想文学大賞中編部門を受賞。
市田泉
(イチダイヅミ )1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』、キャロル『薪の結婚』、サマター『図書館島』、ジョイス『人生の真実』、ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子と共訳)他多数。