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架空の殺人事件を演出し、その容疑者として冤罪の実態を取材する「人工冤罪」計画の犯人役に志願した鷹見瞭一は、DNA鑑定すら欺く偽装を経て、予定通り警察に連行された――全く身に覚えのない現実の殺人容疑者として! 関西初の陪審法廷での弁護を引き受けた森江春策は、検察側との熾烈な攻防の末、結審に至って驚愕の真相を暴き出す。本格ミステリと法廷劇の奇蹟的融合! 著者あとがき=芦辺拓/解説=巽昌章
芦辺拓
(アシベタク )1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。2022年『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞および第22回本格ミステリ大賞を受賞。著作は『紅楼夢の殺人』『綺想宮殺人事件』『奇譚を売る店』『スチームオペラ』『異次元の館の殺人』『鶴屋南北の殺人』『名探偵は誰だ』『乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび』など多数。