ヴァンパイアノトウ

ヴァンパイアの塔

ジョン・ディクスン・カー
大村美根子高見浩深町眞理子


ヴァンパイアの塔

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
カー短編全集 6

判型:文庫判
ページ数:380ページ
初版:1998年1月30日

ISBN:978-4-488-11825-9
Cコード:C0197
文庫コード:M-カ-1-6



内容紹介

全員が互いに手を取り合っている降霊会の最中、縛られたままの心霊研究家が殺される。密室状況下で死んでいた男は自殺かと思われたが、死体の周囲に凶器が見あたらない、等々、カーの本領が発揮された不可能興味の横溢するラジオ・ドラマ集。クリスマス・ストーリー「刑事の休日」を併載。巻末には松田道弘の「新カー問答」を収める。


目次

「暗黒の一瞬」
「悪魔の使徒」
「プールのなかの竜」
「死者の眠りは浅い」
「死の四方位」
「ヴァンパイアの塔」
「悪魔の原稿」
「白虎の通路」
「亡者の家」
「刑事の休日」


ジョン・ディクスン・カー/カーター・ディクスン

1906年アメリカ、ペンシルヴェニア州生まれ。1930年に予審判事アンリ・バンコランが登場する『夜歩く』を発表。ギディオン・フェル博士シリーズの『帽子収集狂事件』、ノンシリーズの『皇帝のかぎ煙草入れ』のほか、カーター・ディクスン名義によるヘンリ・メリヴェール卿シリーズ『ユダの窓』など、オールタイム・ベスト級の傑作を次々とものし、熱狂的な読者を獲得。〈不可能犯罪の巨匠〉と呼ばれる。77年没。


大村美根子

(オオムラミネコ )

1947年札幌市生まれ。東京女子大学英米文学科中退。シオドア・スタージョン『時間のかかる彫刻』、ジョン・ディクスン・カー『ヴァンパイアの塔』(共訳)、パット・マガー『七人のおば』、レックス・スタウト『シーザーの埋葬』など訳書多数。2005年1月歿。


深町眞理子

(フカマチマリコ )

1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドイル《シャーロック・ホームズ》シリーズ、ギャスケル《アトランの女王》全3巻、オールディス『グレイベアド』、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』など多数。