2004年ヒューゴー賞長編部門受賞
2004年ネビュラ賞長編部門受賞
2018年ヒューゴー賞シリーズ部門受賞
カゲノスムシロ
影の棲む城〈下〉
【ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞】
不自由な暮らしから逃れるための、気まぐれな巡礼行のはずだった。しかし、次第に異様な出来事が一行を襲うようになる。イスタは眠れる男の夢に悩まされ、供のひとりは魔に憑かれる。さらに、国境で隣国の軍に襲われたイスタらは、危ういところをひとりの騎士に助けられた。ふたたび神の訪ないを受け、第2の視覚を得たイスタが、亡き夫の寵臣ルテス卿の息子、アリーズの城で見たものは。ビジョルドの傑作異世界ファンタジー第2弾。訳者あとがき=鍛治靖子
ロイス・マクマスター・ビジョルド
1949年アメリカ生まれ。86年にデビューしたのち、 わずか数年でヒューゴー賞、 ネビュラ賞をつぎつぎと受賞、 一躍その地位を確固たるものとした。 身体的ハンデをものともせず知略と大胆さで窮地に挑むマイルズ・ヴォルコシガンを主人公にした、 『戦士志願』 に始まるスペースオペラ・シリーズが絶大な人気を博しており、2017年には同シリーズがヒューゴー賞シリーズ部門を受賞した。
鍛治靖子
(カジヤスコ )東京女子大学文理学部心理学科卒。翻訳家。訳書に、クレメント『20億の針』、ニューマン『ドラキュラ紀元』、ビジョルド『スピリット・リング』、アシモフ『銀河帝国の興亡』他多数。