第60回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞

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赤朽葉家の伝説

桜庭一樹


赤朽葉家の伝説

ジャンル
一般文芸 > 一般文芸
国内ミステリ > ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:456ページ
初版:2010年9月24日

ISBN:978-4-488-47202-3
Cコード:C0193
文庫コード:M-さ-5-2


装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。kk


内容紹介

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く一族の姿を鮮やかに描き上げた稀代の雄編。著者あとがき=桜庭一樹

*2007年 第137回直木賞候補作
*第2位『このミステリーがすごい!2008年版』国内編
*第2位『ミステリが読みたい!2008年版』日本部門
*第4位『週刊文春』「2007ミステリーベスト10」/国内部門
*第10位『SFが読みたい!2008年版』ベストSF2007国内篇
*第10位『ミステリが読みたい!2011年版』ゼロ年代ミステリベスト・ランキング国内篇
*2010年11月14日(日)、朝日新聞・読書面「売れてる本」欄で、佐々木敦氏により紹介。記事題名は「これぞ小説のアクロバット」。


桜庭一樹

(サクラバカズキ )

1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題して刊行)で第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。以降、ゲームなどのノベライズと並行してオリジナル小説を発表。2003年開始の〈GOSICK〉シリーズで多くの読者を獲得し、さらに04年に発表した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。05年に刊行した『少女には向かない職業』は、初の一般向け作品として注目を集めた。“初期の代表作”とされる『赤朽葉家の伝説』で、07年、第60回日本推理作家協会賞を、08年、『私の男』で第138回直木賞を受賞。著作は他に『ブルースカイ』『少女七竈(ななかまど)と七人の可愛そうな大人』『青年のための読書クラブ』『荒野』『ファミリーポートレイト』『製鉄天使』『道徳という名の少年』『伏』など。エッセイ集に《桜庭一樹読書日記》シリーズなどがある。