セイテツテンシ

製鉄天使

  【単行本版】

桜庭一樹


製鉄天使

ジャンル
一般文芸 > 一般文芸

判型:四六判上製
ページ数:320ページ
初版:2009年10月30日

ISBN:978-4-488-02450-5
Cコード:C0093


装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

198×年、灼熱の魂が駆け抜ける――。

『製鉄天使』特設ページ公開中

辺境の地、東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。荒ぶる魂に突き動かされるように、彼女はやがてレディース〈製鉄天使〉の初代総長として、中国地方全土の制圧に乗り出す──あたしら爆走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ! 中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、唖然呆然の一代記。里程標的傑作『赤朽葉家の伝説』から三年、遂に全貌を現した仰天の快作!
一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける。

*2009年12月3日 〈週刊文春〉の書評欄「文春図書館」で道尾秀介氏が紹介。
*2009年12月13日 〈朝日新聞〉朝刊の書評欄で重松清氏が紹介。



桜庭一樹

(サクラバカズキ )

1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題して刊行)で第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。以降、ゲームなどのノベライズと並行してオリジナル小説を発表。2003年開始の〈GOSICK〉シリーズで多くの読者を獲得し、さらに04年に発表した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。05年に刊行した『少女には向かない職業』は、初の一般向け作品として注目を集めた。“初期の代表作”とされる『赤朽葉家の伝説』で、07年、第60回日本推理作家協会賞を、08年、『私の男』で第138回直木賞を受賞。著作は他に『ブルースカイ』『少女七竈(ななかまど)と七人の可愛そうな大人』『青年のための読書クラブ』『荒野』『ファミリーポートレイト』『製鉄天使』『道徳という名の少年』『伏』など。エッセイ集に《桜庭一樹読書日記》シリーズなどがある。