テンケイノウタゲ

天啓の宴

笠井潔


天啓の宴

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:410ページ
初版:2007年7月27日

ISBN:978-4-488-41505-1
Cコード:C0193
文庫コード:M-か-2-5

装画:斎藤和雄「無題」
装幀:中島かほる


内容紹介

選考委員と編集者の目にしかふれないまま消失してしまった、幻の新人賞受賞作「天啓の宴」。デビューしつつも、2作目が書けずに悩む天童は興味を覚え「天啓の宴」について調べ始める。一方『昏い天使』でデビューしながらも、第2作を破棄して失踪した宗像は、出獄してくる親友のため、阿修羅岳の山荘に籠って回想記を書いていた。中井英夫『虚無への供物』、竹本健治『匣の中の失楽』の系譜に続く、笠井潔渾身のメタミステリ。 解説=蔓葉信博


笠井潔

(カサイキヨシ )

1948年東京生まれ。74年渡仏し76年帰国。79年デビュー作『バイバイ、エンジェル』で角川小説賞を受賞。98年『本格ミステリの現在』編纂で日本推理作家協会賞受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序説』で本格ミステリ大賞二部門(小説、評論・研究)同時受賞。著書に『哲学者の密室』『テロルの現象学』他多数。