判型:文庫判
ページ数:792ページ
初版:1989年2月3日
ISBN:978-4-488-40012-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-ん-1-12
戦前の本格派を代表する3作家の1長編1中編5短編を収録した。葛山二郎「赤いペンキを買った女」、大阪圭吉「とむらい機関車」「三狂人」「寒の夜晴れ」「三の字旅行会」、アリバイ破りの雄編、蒼井雄の「船富家の惨劇」「霧しぶく山」の計7編に、中島河太郎「日本探偵小説史」を併載する。解説=鮎川哲也/挿絵=竹中英太郎・清水崑
大阪圭吉
(オオサカケイキチ )1912年愛知県生まれ。日本大学商業学校卒。32年「人喰い風呂」が大衆雑誌〈日の出〉創刊号の懸賞小説で佳作入選、同年に甲賀三郎の推薦で「デパートの絞刑吏」を〈新青年〉に発表する。〈新青年〉や〈ぷろふいる〉を中心に本格探偵小説を旺盛に執筆して、36年には初の作品集『死の快走船』を刊行。他の著書に『香水夫人』『人間燈台』などがある。43年に応召、45年にフィリピンのルソン島で没する。