判型:文庫判
ページ数:804ページ
初版:1984年11月30日
ISBN:978-4-488-40004-0
Cコード:C0193
文庫コード:M-ん-1-4
●森博嗣氏推薦――「再読のときに、ある仮説を立てて読み進んだのですが、結末近くで躰が震えました。」
溢れる奇想を独自の筆致で描いた夢野久作。ここには小説における代表的業績を収めた。短編「瓶詰の地獄」は、構成の妙が読者を圧倒する珠玉作。中編「氷の涯」における北の港ウラジオの地に想う氷の涯の幻想は、想像を絶する内容の大長編「ドグラ・マグラ」とともに、まさに久作の独壇場である! 中島河太郎編の著者略年譜を付す。解説=由良君美/挿絵=夢野久作・横山隆一
夢野久作
(ユメノキュウサク )1889年福岡県生まれ。慶應義塾大学中退。1926年『新青年』の懸賞に二等入選した「あやかしの鼓」でデビュー。不朽の大作『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇と幻想を湛えた作風で知られる。他の著作は「押絵の奇蹟」「犬神博士」「キチガイ地獄」など。1936年没。