ラヴクラフトゼンシュウ

ラヴクラフト全集〈7〉

H・P・ラヴクラフト
大瀧啓裕


ラヴクラフト全集〈7〉

ジャンル
ホラー > 短編集
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:380ページ
初版:2005年1月21日

ISBN:978-4-488-52307-7
Cコード:C0197
文庫コード:F-ラ-1-7

装画:Virgil Finlay
装幀:龍神成文


内容紹介

クトゥルー神話の創造主にして20世紀最後の怪奇小説作家ラヴクラフト。その全貌を明らかにする待望の全集は、ここに完結する。本巻には、栄華をきわめた都市の誕生から滅亡までを描く「サルナスの滅亡」、過去を探し求める男の遍歴「イラノンの探求」など13編を収録。さらに巻末には初期作品5編、またラヴクラフトが書簡に書きとめた夢を抜粋した「夢書簡」を収めた。訳者あとがき=大瀧啓裕

*朝日新聞2005年3月8日夕刊の「単眼複眼」で紹介。「ラヴクラフト全集、31年かけ完結 独特の奇想、日本の作家にも影響」


目次

「サルナスの滅亡」
「イラノンの探求」
「木」
「北極星」
「月の湿原」
「緑の草原」
「眠りの神」
「あの男」
「忌み嫌われる家」
「霊廟」
「ファラオとともに幽閉されて」
「恐ろしい老人」
「霧の高みの不思議な家」

 初期作品/夢書簡/資料・断片


H・P・ラヴクラフト

アメリカの作家。1890年生。ロバート・E・ハワードやクラーク・アシュトン・スミスとともに、怪奇小説専門誌〈ウィアード・テイルズ〉で活躍したが、生前は不遇だった。1937年歿。死後の再評価で人気が高まり、現代に至っても、なおカルト的な影響力を誇っている。旧来の怪奇小説の枠組を大きく拡げて、宇宙的恐怖にまで高めた〈クトゥルー神話大系〉を創始した。《ラヴクラフト全集》で、その全貌に触れることができる。


大瀧啓裕

(オオタキケイスケ )

1952年、大阪市生まれ。著書に『魔法の本箱』『エヴァンゲリオンの夢』、訳書にラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』、ラッセル『悪魔の系譜』、スミス『ゾティーク幻妖怪異譚』『ヒュペルボレオス極北神怪譚』『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』、オブライエン『金剛石のレンズ』、ウィルスン〈始末屋ジャック〉シリーズ他多数。