ポオショウセツゼンシュウ

ポオ小説全集〈4〉

エドガー・アラン・ポオ
丸谷才一 他訳


ポオ小説全集〈4〉

ジャンル
一般文芸 > 全集
一般文芸 > 短編集
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:440ページ
初版:1974年9月27日

ISBN:978-4-488-52204-9
Cコード:C0197
文庫コード:F-ホ-1-4



内容紹介

アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。推理小説を創造し、怪奇小説・SF・ユーモア小説の分野にも幾多の傑作を残した彼の小説世界を全4巻に完全収録した待望の全集! 全巻にハリー・クラークの口絵1葉を付した。解説=「探偵作家としてのエドガー・ポオ」江戸川乱歩


目次

「黄金虫」
「黒猫」
「長方形の箱」
「不条理の天使」
「「お前が犯人だ」」
「ウィサヒコンの朝」
「シェヘラザーデの千二夜の物語」
「ミイラとの論争」
「天邪鬼」
「タール博士とフェザー教授の療法」
「ヴァルドマアル氏の病症の真相」
「盗まれた手紙」
「アモンティリャアドの酒樽」
「アルンハイムの地所」
「メロンタ・タウタ」
「跳び蛙」
「×だらけの社説」
「フォン・ケンペレンと彼の発見」
「ランダーの別荘」
「スフィンクス」
「暗号論」


エドガー・アラン・ポオ

1809年生まれ。アメリカ最大の文豪であり、 怪奇と幻想、 狂気と理性の中に美を追求したポオは、 後世の文学に多大な影響を及ぼした。 巧緻精妙をきわめる 「鴉」 の詩人であるのは無論のこと、 推理小説を創造し、 怪奇、 SF、 ユーモア小説の分野にも幾多の傑作を残し、 かつまた詩論に文芸批評にすぐれた足跡を印し、 その全貌は文字どおり天才としか呼び得ないほど卓越している。 1849年歿。


丸谷才一

(マルヤサイイチ )

1925年山形県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学ではジェイムズ・ジョイスを研究する。グレアム・グリーンなどの翻訳を手掛けるかたわら、60年に初の著書となる長編小説『エホバの顔を避けて』を刊行。67年『笹まくら』が第2回河出文化賞を、68年「年の残り」が第59回芥川賞を、72年『たった一人の反乱』が第8回谷崎潤一郎賞を、88年「樹影譚」が第15回川端康成文学賞を、2003年『輝く日の宮』が第31回泉鏡花文学賞を受賞。評論の領域での活躍も多く、1974年『後鳥羽院』が第25回読売文学賞を、85年『忠臣蔵とは何か』が第38回野間文芸賞を、99年『新々百人一首』が第26回大佛次郎賞を受賞。多岐に亘る文学的功績により2001年に第49回菊池寛賞を、04年に朝日賞を、11年には文化勲章を受ける。
文壇きっての推理小説愛好家で、エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」を始めとする諸作やクリストファー・ランドン『日時計』の翻訳を手掛けているほか、晩年に至るまで推理小説の書評を寄稿。推理小説に関する文章を集成した著書には『快楽としてのミステリー』がある。12年没。