カゼノショウゲン

風の証言

鮎川哲也


風の証言

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
鬼貫警部シリーズ

判型:文庫判
ページ数:324ページ
初版:2003年3月28日

ISBN:978-4-488-40307-2
Cコード:C0193
文庫コード:M-あ-3-7

装画:EMI
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

井之頭公園に隣接する植物園で音響会社の技師とバレエダンサーが惨殺された。技師は産業スパイ糾弾の矢先だったと判明するが、スパイ当人は固なアリバイを楯に犯行を否認。やがて別の真犯人を示唆する証言も飛び込んでくる。膠着していく難局に敢然と挑む丹那刑事、そして鬼貫警部が轗軻不遇の末に得た決定打とは? 解説・小森健太朗


鮎川哲也

(アユカワテツヤ )

1919年生、2002年歿。1956年、講談社の書下し長探偵小説全集第13巻募集に応じた『黒いトランク』が出世作となる。乱歩編の〈宝石〉に迎えられて以降 本格派の驍将 の座を確立、1960年、『黒い白鳥』『憎悪の化石』で第13回日本探偵作家クラブ賞を受賞。鬼貫警部や星影龍三の活躍、三番館シリーズほかの本格推理を書き続ける一方、アンソロジー編纂、新人作家紹介等に尽力した。その名を冠したミステリ新人賞〈鮎川哲也賞〉が、1990年、東京創元社により創設された。