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本アンソロジー第2巻では、1920年代から50年代にかけて書かれたさまざまなジャンル――都会小説、ハードボイルド/私立探偵小説、謎解きミステリ――の逸品を通し、短編ミステリの発展と多様化を概観する。ハメット、チャンドラー、スタウト、アリンガム、クリスピン、ヴィカーズなど錚々(そうそう)たる作家による全11編をすべて新訳で収録。巻末には第1巻に続き、編者の評論を収めた。
「挑戦」バッド・シュールバーグ 門野集訳
「プライドの問題」クリストファー・ラ・ファージ 門野集訳
「チャーリー」ラッセル・マロニー 直良和美訳
「クッフィニャル島の略奪」ダシール・ハメット 門野集訳
「ミストラル」ラウール・ホイットフィールド 白須清美訳
「待っている」レイモンド・チャンドラー 深町眞理子訳
「死のストライキ」フランク・グルーバー 白須清美訳
「探偵が多すぎる」レックス・スタウト 直良和美訳
「真紅の文字」マージェリー・アリンガム 猪俣美江子訳
「闇の一撃」エドマンド・クリスピン 藤村裕美訳
「二重像」ロイ・ヴィカーズ 藤村裕美訳
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「短編ミステリの二百年」小森収
第一章 雑誌の時代に(承前)
5 都会小説に寄り道――ジョン・オハラ、バッド・シュールバーグ
6 ニューヨーカーの果たした役割
7 シャーリイ・ジャクスン――ニューヨーカーの生んだ鬼っ子
8 警察小説の萌芽――トマス・ウォルシュのコリアーズ時代
第二章 ダシール・ハメットとブラック・マスクの混沌
1 ダイムノヴェルからパルプマガジンへ
2 先駆者ハメット
3 ブラック・マスクの混沌
4 長編作家への道
5 追随者たち1――ラウール・ホイットフィールド、ホレス・マッコイ
6 追随者たち2――E・S・ガードナー、フレデリック・ネベル
7 フィリップ・マーロウ登場
8 レイモンド・チャンドラーの到達したところ
9 パルプマガジン出身の成功例――フランク・グルーバー
10 追随者たち3――J・M・ケイン、ブレット・ハリデイ
第三章 英米ディテクティヴストーリイの展開
1 小説家エラリイ・クイーンの冒険
2 編集者エラリイ・クイーンの冒険
3 ディテクティヴストーリイの曲がり角――J・D・カーを例に
4 アメリカン・ディテクティヴストーリイの展開1――レックス・スタウトの場合
5 アメリカン・ディテクティヴストーリイの展開2――クレイグ・ライスの場合
6 もうひとりのミステリの女王
7 ブリティッシュ・ディテクティヴストーリイの停滞
8 ロイ・ヴィカーズと倒叙ミステリの変遷
小森収
(コモリオサム )1958年福岡県生まれ。大阪大学人間科学部卒業。編集者、評論家、作家。著書・編書に『はじめて話すけど…』『本の窓から』『ミステリよりおもしろいベスト・ミステリ論18』等がある。また自らも謎解きミステリの短編集『土曜日の子ども』を書いている。