判型:文庫判
ページ数:288ページ
初版:1974年4月19日
ISBN:978-4-488-10717-8
Cコード:C0197
文庫コード:M-ル-1-17
装画:山野辺進
海賊ジェリコと、剛勇侠気のエレン・ロックの誇り高い美女と、謎のメダルをめぐっての死闘を中心に、ルブランならではの活劇、悲劇、喜劇が、地中海、パリ、ブルターニュの海と街と田園を背景に展開する。それにしても、海賊王が公爵とは? 失われた記憶をたぐりよせるにつれて、次々に意外事が続出する。作者晩年の会心作。
モーリス・ルブラン
フランスの作家。1864年生、1941年歿。新聞に中編小説を発表していたが、編集者の要請で神出鬼没の怪盗アルセーヌ・リュパンを登場させたところ、大喝采をもって迎えられた。爾来、『奇巌城』等50余の冒険を書きつづけたフランス・ミステリ草創期の巨匠であり、怪盗紳士リュパンは名探偵シャーロック・ホームズと人気を二分する、ミステリ史上の代表的なキャラクターである。
井上勇
(イノウエイサム )1901年広島県生まれ。1923年、東京外国語学校(東京外国語大学)卒業。翻訳家。1985年歿。