判型:文庫判
ページ数:566ページ
初版:1973年3月23日
ISBN:978-4-488-10707-9
Cコード:C0197
文庫コード:M-ル-1-7
装画:山野辺進
2億フランの遺産をめぐって殺された父子。その怪死の秘密の一端をつかんだ刑事は無残にも毒殺され、その手には“虎の牙”に似た歯形のついたチョコレートが握られていた。遺産相続をめぐって奸策緻密な犯人の驚嘆すべき犯罪計画の前に、窮地に立たされる不死身の男アルセーヌ・リュパン。殺人鬼との鎬を削る凄絶な対決!
モーリス・ルブラン
フランスの作家。1864年生、1941年歿。新聞に中編小説を発表していたが、編集者の要請で神出鬼没の怪盗アルセーヌ・リュパンを登場させたところ、大喝采をもって迎えられた。爾来、『奇巌城』等50余の冒険を書きつづけたフランス・ミステリ草創期の巨匠であり、怪盗紳士リュパンは名探偵シャーロック・ホームズと人気を二分する、ミステリ史上の代表的なキャラクターである。
井上勇
(イノウエイサム )1901年広島県生まれ。1923年、東京外国語学校(東京外国語大学)卒業。翻訳家。1985年歿。