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判型:四六判仮フランス装
ページ数:262ページ
初版:2018年11月30日
ISBN:978-4-488-02006-4
Cコード:C0093
装画:ヤマモトマサアキ
装幀:岩郷重力+t.f
第19回本格ミステリ大賞小説部門受賞作
慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。
伊吹亜門
(イブキアモン )1991年愛知県生まれ。同志社大学卒。在学中は同志社ミステリ研究会に所属。2015年「監獄舎の殺人」で第12回ミステリーズ!新人賞を受賞。明治期という時代設定を活かしたミステリの意匠と鮮烈な結末が余韻を残す同作は、日本推理作家協会ならびに本格ミステリ作家クラブの年刊アンソロジーにも選ばれ、新人の第一作としては破格の評価を受けた。18年に同作を連作化した『刀と傘 明治京洛推理帖』でデビュー。翌年、同書が第19回本格ミステリ大賞を受賞。謎解きの興趣をそなえながら心情の機微を滲ませる作風に、更なる活躍が期待される新鋭。