七河迦南のデビュー作『七つの海を照らす星』が売行き急上昇中!
吉田ヨシツギ氏による綺麗なカバーイラストで思わず手に取ってしまう1冊、七河迦南のデビュー作の『七つの海を照らす星』が新帯での出荷で、売行き急上昇中です! 第18回鮎川哲也賞受賞作の本書は、児童養護施設を舞台に子供たちが遭遇した不可思議な謎が解き明かされる連作ミステリです。
様々な事情により、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけています。
子どもたちが遭遇する謎は全部で6つ。どの話も読み終わった後、彼らの未来に思いを馳せたくなるような、優しい気持ちになれるエピソードばかりです。個人的なオススメは、行き止まりの階段から幻のように消えてしまった転入生の謎を扱った、第4話の「夏期転住」。謎も魅力的ですが、そこに繋がるまでのどこか甘酸っぱい描写にも引き込まれます。ああ、しかし第2話の「滅びの指輪」もミステリ好きはニヤッとしてしまうような、あの定番ネタが使われていて、しかもその使い方がまた良いのです。いえ、もう全部オススメですね!
そして、子どもたちが遭遇した6つの謎とその全てを結ぶ7つ目の謎が解き明かされたとき、これまで見てきた景色とはまた違う光景が浮かび上がります。一編一編丁寧に書かれた短編がやがて一つの大きな物語へ昇華していく、読んだ人の記憶に残る素晴らしいミステリです。
11月下旬には、年末のミステリランキングで話題を呼んだシリーズ第二作、『アルバトロスは羽ばたかない』が待望の文庫化! 未読の方はこの機会にぜひ、まずは『七つの海を照らす星』からどうぞ! 急に寒くなった今日この頃、切なさと優しさに溢れた感動のミステリであったかい気持ちになってください。
【七河迦南の好評既刊】
・アルバトロスは羽ばたかない 【11月下旬 文庫化】
・空耳の森 【単行本】
(2017年10月23日)
驚異の新鋭が放つ、今世紀最大の問題作!
『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』で読者を驚愕させた十市社(とおちの・やしろ)が放つ、入魂の傑作『滑らかな虹』が口コミで話題を呼んでいます。衝撃度は前作以上! 正真正銘とんでもない傑作ですので、未読の方はぜひチェックを。
物語の舞台となるのは新学期が始まった5年3組の教室。担任の柿埼先生が子どもたちにある提案をします。
「どうでしょう。今年一年、このクラスのみんなでゲームをしませんか?」
そのゲームの名前は「ニンテイ」。先生が独自に考えたオリジナルのゲームです。
『滑らかな虹』を読むうえで重要になるのが、この「ニンテイ」です。「ニンテイ」とは「認定」を意味し、クラスの一人一人に「特殊な能力」があるとして、それぞれの力をつかっていわば「能力バトル」を行うゲームなのです。今回の「注目の本」では、この「ニンテイ」がどういうものなのか、基本的なルールをご紹介いたします。
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【ニンテイのルール】
・5年3組の一員としてこの学校にいるあいだ、つねに進行し続ける。
・ニンテイゲームはだれもぬけることはできない。
・一人につき一つの能力が与えられる。また、能力は各自で設定する。
・ゲームが有効なときにはいつでも、認定された能力を発動することができる
・ゲームで能力を発動するときは手持ちの「ドロップ」を消費する。
【能力の具体例】
『氷結』
効果:発動のあと最初にさわった相手や物を凍らせる。
例1:床を凍らせる。
立っている人はスリップして転んでしまう。範囲は教室一つぶんまで。
例2:(サッカーなどで)シュートするボールを凍らせる。
凍ったボールをさわったり、はじいいた人も凍って動けなくなる。キーパーがキャッチした場合はボールを抱えたまま凍るので、そのまま守れる。
『指リボルバー』
効果:人さし指からピストルの弾丸を発射する。
射程距離は教室一つぶん。命中率は100パーセント。
効果は本物のピストルとおなじ(ただし命中後10秒で効果は消える)。
方法:再開の合図のあとターゲットを宣言し、「パン」と口で発射音を鳴らす。
1発ごとにドロップを1個消費。発射できるのは1日5発まで。
大まかなシステムはこの通りです。他にも「ニンテイ」を強制的に終了させる「エンド」ルールや、進行中に明らかになるルールもあるのですが、それは読んでからのお楽しみで。
授業中や他のクラスと合同イベントでは「ニンテイ」は行いませんが、5年3組内で完結する行事のなかでは「ニンテイ」を行うことが出来ます。
さあ、なんとなく「ニンテイ」というゲームがどういうものなのかわかっていただけたでしょうか。あとは物語の世界に身を委ねるだけです。
「ニンテイ」は当初、ドロップの入手のために、係や委員会などへの積極的な参加や児童たち自身の手でクラスの秩序を保つよう、自主性を促す狙いで始まりました。しかし、そこはミステリですからね! ただ平和にゲームが進行するわけではありません。
不穏な空気を終始漂わせる上巻と目まぐるしく物語が収束していく下巻。5年3組の児童、百音(もね)サイドと柿埼先生のサポートをする田児(たご)先生サイド、二人が交互に語ることで紡がれる本作は、抜群の引力で一度読み始めた読者を離すことはありません。
間違いない、本書は傑作だ。読み終えた後の貴方の感想もきっとそうなるでしょう。
【十市社の好評シリーズ既刊】
・ゴースト≠ノイズ(リダクション)
(2017年9月15日)
元・図書館司書の著者が描く、大人気!図書館ミステリ
唐突ですが、月にどれくらいの本をお読みなりますか? 1冊? 3冊? 10冊以上? たくさん読む方ほど図書館を利用する回数も多いかもしれません。
そんな本好きの方はもちろん、普段は全然本に興味がないという人に、一度は覗いてほしい、そんな図書館が本作に登場します。
ススキ生い茂る、町はずれのへんぴな山麓にぽつんと建っている〈秋葉図書館〉は、いつも閑古鳥。なんとか利用客数を増やしたいけれど思うようには行かず、他の図書館への貸し出し業務が中心になってしまっている。そんな図書館に新米司書として配属された文子は、ある日、閉館になっても館内に居座ろうとする小学生たちと遭遇。ちょっとした悪戯かと思っていたのだが……他にも幻の貸し出しリストや本のラベルの暗号など図書館ならではのミステリが楽しめます。何より、豊富な本の知識をもった司書たちが、利用客たちの謎を本の力で解決するのは、この作品ならではの面白さ。元・図書館司書の著者だからこそ描ける作品です。
8月中旬にはシリーズ2作目『花野に眠る』が文庫化! それに合わせてシリーズ1作目にあたる本作も新カバーに変わります。カバーイラストは、大人気シリーズ『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』(KADOKAWAメディアワークス文庫)を手がける、わみず氏。やわらかなタッチのイラストは物語のあたたかな雰囲気をかもし出しています。ぜひこの機会に最新刊も合わせてお手に取ってみてください。
ところで、あれ? と思った方いませんか? 内容紹介にある“ススキ”。タイトルが『れんげ野原のまんなかで』なのに。ここにも謎が隠されています。要チェックです!
【森谷明子の好評既刊】
〈秋葉図書館シリーズ〉
・花野に眠る 秋葉図書館の四季 【8月21日刊行】
〈平安王朝推理絵巻〉
・千年の黙 異本源氏物語 【第13回鮎川哲也賞受賞】
・白の祝宴 逸文紫式部日記
(2017年8月10日)
絶好調! 青崎有吾の人気シリーズ第三弾が文庫化!
学校内に住みつく天才高校生(けど駄目人間)・裏染天馬の活躍を描いた人気シリーズ第三弾、『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』が売行き絶好調です。いつもの『〇〇館の殺人』とタイトルが違うのは、本格ミステリ長編だった過去二作と違い、ちょっとした日常を切り取った、シリーズ初の短編集だからです。
個人的にはこれまで〈裏染天馬シリーズ〉を読んだことがない方にオススメしたい! むしろ本書からこのシリーズを楽しんでいただきたいくらいです。
キャラクター同士の掛け合いが魅力的な本シリーズですが、事件のスケールが大きい(?)既刊作品と違って、本書はあくまで日常のやりとりを描いています。夏休みの終わりを嘆くような高校生たちの等身大のキャラクターに親しみが持てます。特に本書のワトスン役(ヒロイン?)袴田柚乃がかわいい! 一見、文学少女風で実は卓球に打ち込むスポーツ女子なのですが、探偵役の裏染天馬をはじめ、周りの友人知人は奇人変人ばかり。振り回されっぱなし、ドギマギさせられまくりの彼女に、恋愛要素とはまた違う甘酸っぱさを感じます。
もちろんシリーズファンも大満足できるはず! 長編でなくては楽しめないよ、などということなかれ。シリーズファンだからこそのニヤニヤ箇所が盛りだくさんです。大きな事件に巻き込まれてばかりいた柚乃や天馬たちのちょっとした日常風景に思わずニヤリ。これまでとは違うギャップに、さらにニヤリ。長編ではあまり出番がなかったキャラクターが目立ち始めて、さらにさらにニヤリ。シリーズ第四弾の『図書館の殺人』を楽しむためにも外せない一冊です。
お祭りの屋台のお釣りが五十円玉ばかりなのはなぜかという謎に挑んだ表題作をはじめ、少女ふたりが教室から忽然と姿を消した「天使たちの残暑見舞い」など高校生たちの日常を扱った珠玉の五編。夏祭り、夏休み、新学期と今の季節にもぴったり!
ミステリ業界最注目作家“平成のエラリー・クイーン”こと青崎有吾が贈る、愛すべき一冊です。どの話からでも結構です。まずは一編お読みください。ハマりますよ〜。
【青崎有吾の好評シリーズ既刊】
・体育館の殺人 【第22回鮎川哲也賞受賞】
・水族館の殺人
・図書館の殺人 【単行本】
(2017年8月10日)
クチコミで話題の巨大ロボット・プロジェクトSF!
みなさん、巨大ロボットはお好きですか? バラバラのパーツがついに1体のロボットに合体する様とか、ロボものの醍醐味ですよね。そんなわくわく感を裏切らず、かつ、そのロボットが地球の技術では製作不可とあれば、興味は俄然、沸いてくるはず。
物理学者ローズが、少女時代に偶然発見した、イリジウム合金製の巨大な“手”。それは明らかに人類の遺物ではなかった。何者かが六千年前に地球に残していったものだったのだ! さらに、人型巨大ロボットの一部だと判明した事で、全世界を巻き込む前代未聞の極秘計画がはじまった。
作品は、この巨大プロジェクトを指揮する謎の人物“インタビュアー”によるインタビュー形式中心に描かれることで、いま何が起こっているのか、を想像しながら読み進めていくことができます。さらに、垣間見えるプロジェクトに関わる人々の人間関係もこの話の重要な要素。上巻のラストの衝撃と、下巻を読み終えた後の続編を待ち望む渇望感は保証します!
そもそも何者が、何のためにこのロボットを地球に残したのか? ロボットが秘める力の全貌は? そしてインタビューアーの正体とは?
謎が謎を呼ぶ一気読み必至のエンタテイメントを、ぜひこの機会にご一読ください。
・渡邊利道/シルヴァン・ヌーヴェル『巨神計画』(佐田千織 訳)解説(全文)【Webミステリーズ!】
(2017年7月14日)
話題沸騰! 小説の魔術師・久生十蘭の代表作がついに復活!
「ついに『魔都』が発売されるんですか!!」書店さんをお伺いし、新刊のご案内をする際、書店員さんから刊行を待ちわびた声を多く耳にしました。
長らく入手困難だった本書ですが、東京創元社から満を持しての刊行。発売直後、売り切れ店が続出しました。
新聞記者の古市加十(ふるいち・かじゅう)は銀座のバーで来遊中だった阿南(ベトナム)国皇帝との出会いをきっかけに日比谷公園で鳴く鶴の噴水の謎、皇帝の妾の堕死など魔都・東京に渦巻く不気味な事件に巻き込まれていきます。
1936年、『新青年』という雑誌で発表された本作は全13回の連載で、昭和九年の元旦を軸にした前後30時間の出来事を多視点で描くという意欲的な構想の元に生まれました。自在な語りで恋愛小説や謀略小説に相貌を変えたり、当時の国政を痛烈に皮肉ったりとミステリのジャンルには容易に収まらない本作は、時代を超え多くの読者を熱狂し続けています。
イラストレーターの影山徹さんが描く、幻想的な街並みに誘われるような装画も魅力的です。現代に蘇った名作の世界にあなたも誘われてみては?
【久生十蘭の好評既刊】
・日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集
(2017年4月19日)
全国の書店員さんから熱烈な支持! 注目の作家、遠田潤子の最高傑作!!
「おすすめ文庫王国2017」で第1位となった『雪の鉄樹』が大ブレイク!今もっとも注目を集める著者、遠田潤子。著者の描く濃密な世界とドラマチックな展開がたまらない、と多くの読者を虜にしています。そんな著者の最新長編ミステリ『冬雷』も多くの読者から支持され、異例の刊行前重版、さらに刊行直後にも重版となりました!
孤児だった少年、代助はとある名家に跡取りとして引き取られた。初めての家族、初めての恋。しかし、義弟の誕生とその後起きる失踪事件が彼の人生を狂わせていく――。12年後、大阪で鷹匠として働く代助の元に訃報が届く。彼を絶望へと突き落とした過去を暴くため代助は真相を追い始めるが……。
読み始めると一気にその世界に引きずり込まれてしまい、ページを捲る手が止まらなくなる。その圧倒的な筆力に翻弄されること間違いなし。過去と現在が織りなす、謎と濃厚な人間ドラマ。「とにかくおもしろいので読んでください!」と、声を大にして言いたい傑作です!
・遠田潤子『冬雷』刊行記念 スペシャルインタビュー
【全国の書店員さんから熱烈な支持! 『冬雷』に寄せられた絶賛コメント!】
・文教堂書店青戸店 青柳将人さん
寝食の時間も忘れて貪り食らうように頁を捲った。物語は感動の結末に向けて加速度を上げていき、冬雷の如く読者を震撼させるに違いない。
・大垣書店高槻店 井上哲也さん
いやあ、面白かったあー!! 夜中からマサカの一気読み。
私の睡眠時間を返して下さい!全国に遠田中毒患者増殖中!
・東京旭屋書店新越谷店 猪俣宏美さん
始まりから衝撃。読むのがつらくなるほどの絶望の数々。それでも読まずにはいられない物語だった。
・三省堂書店営業企画室 内田 剛さん
凄まじい謎に満ちたこの物語は間違いなく新たな伝説となる!!
研ぎ澄まされた切れ味と密度の濃い描写は見事!! 最高レベルの一冊だ!!
・書泉ブックタワー 江連聡美さん
最後の一言に思わず号泣しました。暗い海の底からやっと地上に出ることができたような、愛の彩に満ちた物語でした。
・紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん
祟りとは人間の心の奥底にあるどろっとした感情が現世に放たれたものだと思う。
祟りさえ起こしてしまう人間の愚かさ。いい意味でえぐい。
・恭文堂書店 菅原 豪さん
たとえ不遇な過去であったしても、あらぬ疑いをかけられ人から誹られようと、誠実に生きていれば必ず報われることがあるはず。
・丸善博多店 脊戸真由美さん
激しく物語の世界にはまりこんでしまう遠田潤子作品はクセになる。もっともっと、と求めてしまう。
・大垣書店イオンモールKYOTO店 辻 香月さん
二重三重の物語となり一気にラストへ。完璧に構築された世界へと誘われ、一筋縄ではいかない面白さに引き込まれます!!
・精文館書店中島新町店 久田かおりさん
自分自身を犠牲にする、それは崇高であるけれど別の角度から見れば愚かでしかないのかも。遠田さんが描く、利他の思いが強く胸に迫ります。
・勝木書店本店 樋口麻衣さん
愛すること、愛されることを求めている人々の心の奥の奥にある叫びが聞こえてくるような、静かだけれど激しい作品でした。
・紀伊國屋書店グランフロント大阪店 山本菜緒子さん
人間はどれだけ身勝手になれるのだろう。謎とともに彼にかけられた長い呪縛が解けて欲しい。そう願った。
・大盛堂書店 山本亮さん
残酷であり溺れるほどの甘美を読者に与えてくれる。著者を語る上で外せない一冊となった。
・文教堂書店北野店 若木ひとえさん
生後すぐに捨てられた子がたどる、あまりに険しい人生に冬雷の光が当てられている。濃い物語にどっぷり浸れます。
(2017年6月9日)
書評家、大絶早くも今年の年間ミステリベスト級の傑作登場!
本国ドイツで刊行される作品すべてがベストセラーとなっているシャルロッテ・リンクの最新刊『失踪者』が多くの書評家に支持され高い評価をいただいています。
雑誌、新聞、ネットと続々と書評が掲載され、「こんなに読みやすくて面白い作品は珍しい」「上下巻を一気に読んでしまった」「年間ミステリベスト級の作品」と大絶賛! そのクチコミは広まり刊行後すぐに重版が決定いたしました!
ジャーナリストとして復帰を目指すロザンナは5年前に起きた、幼馴染であるエレインの失踪事件を調べ始める。彼女は自分の結婚式に向かう途中、姿を消してしまったのだ。最後の目撃者は、霧で空港に足止めされてしまった彼女を親切心から家に泊めた弁護士の男。彼は証拠もないのに殺人の容疑をかけられ、家族も社会的な地位や名誉もすべて失っていた。そして、事件を追うロザンナの元にエレインを知っているという情報が。彼女は生きていたのか!? 複雑に絡みあう人間模様。一筋縄ではいかない展開に、衝撃のラストが待ち受ける!
著者の本国での人気は日本での宮部みゆきや東野圭吾に匹敵するほど。謎解きの面白さに、読み応えのある人間ドラマで最後までぐいぐいと引っ張り、あっという間に読めてしまいます。その面白さは、多くの書評家たちのお墨付き。ぜひ、ご堪能ください。
【多くの書評家が大絶賛!!!】 *POPテキストより転載
登場人物の精緻な描写それ自体で読者を惹きつける。
その吸引力たるや尋常ではなく、上下巻を一気に読み終えてしまった。
酒井貞道(書評七福神の一月度ベスト)
心理と、スリリングな展開が二重三重の謎となり、やがて衝撃の結末を迎える。
年度初めで、早くも年間ベスト級の登場だ。
関口苑生(週刊現代2017年3月4日号)
壊れた家族や孤独な人々をめぐる人間模様が克明に書き込まれつつ、
予想を裏切る展開が次々に待ち受けている。途中でやめられないのも当然だ。
吉野仁(小説すばる2017年3月号)
(2017年3月15日)
このミス第1位!ウォーターズの代表作が衝撃の映画化!
デビュー作『半身』が年末ミステリベスト第1位、さらに、翌年に刊行された『荊の城』でも同じく第1位を獲得した、サラ・ウォーターズ。ランキングだけでなく、英国推理作家協会賞(CWA)の最優秀歴史ミステリ長編(ヒストリカル・ダガー)賞を受賞し、英国で最も権威のある文学賞、ブッカー賞の常連候補ともなり、高い評価を得ている作家です。そのウォーターズの代表作ともいえる『荊の城』が、ついに映画化され、日本での公開が決定いたしました!
監督は、日本でも話題となった『渇き』『オールド・ボーイ』を手がけたパク・チャヌク。原作を深く読み込み、撮影に挑んだ本作は、R-18指定にも関わらず、多くの国々で絶賛され、世界中で外国語映画賞を受賞!そして、満を持して日本での公開となりました。
原作となった『荊の城』は、19世紀半ばのロンドンが舞台。17歳になる孤児のスウに顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウはためらいながらも、話にのることにするのだが……。 上下巻の長さを全く感じさせないスリリングな展開と、どんでん返しに次ぐどんでん返し。一気読み必至の傑作ミステリです。
騙す者、騙される者。本当に愛した者は誰なのか――?原作と映画、ぜひ両方の世界をお楽しみください。
映画「お嬢さん」
3月3日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他ロードショー
公式サイト
監督:パク・チャヌク(カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞『オールド・ボーイ』)
原作:サラ・ウォーターズ「荊の城」上下(創元推理文庫)
キャスト:キム・テリ、キム・ミニ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
配給:ファントム・フィルム/ R-18指定
【サラ・ウォーターズの好評既刊】
・半身 【「このミステリーがすごい! 2004年版」/「週刊文春」第1位】
・エアーズ家の没落上
・エアーズ家の没落下
・黄昏の彼女たち上
・黄昏の彼女たち下
(2017年2月10日)
映像不可能といわれた衝撃作『愚行録』が豪華キャストで待望の映画化!
直木賞候補ともなり、貫井徳郎の代表作ともいえる『愚行録』が衝撃の映画化!インタビュー形式で進む物語のため、映像化不可能といわれた原作が美しい映像と、妻夫木聡、満島ひかりなどの実力派俳優による熱演により、素晴らしい作品となりました。その評価は高く、ベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出されました。
エリートサラリーマンと美しい妻、かわいい子供たち。原作の『愚行録』は、誰もがうらやむ幸福な家族に突如起こった悲劇、一家惨殺事件から始まります。
殺された家族について語り始めた隣人や学生時代の友人たち。彼らが語るのは、残虐な事件の「被害者」となった「幸福な家族」の裏の顔。それは、自分が正しいと信じ、自分の愚かさに気づかず他人を語る愚かさをも浮き彫りにしていく。はたして、本当に愚かなのは、一体誰なのか。そして、事件の真相とは――?
自分は本当に友人や家族のことを知っているのだろうか? いつの間にか、あの人はこういう人だ、と勝手に思い込んでいるだけかもしれない。そういう恐ろしさを、ひしひしと感じさせる作品です。
原作と映画と異なる衝撃。それぞれの『愚行録』をぜひお楽しみください!
映画「愚行録」
2月18日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他全国ロードショー
公式サイト
監督:石川慶
原作:貫井徳郎「愚行録」(創元推理文庫)
キャスト:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満ほか
配給: ワーナー・ブラザーズ映画/オフィス北野
【貫井徳郎の好評既刊】
・慟哭 【累計55万部突破!衝撃のデビュー作!】
・プリズム
・光と影の誘惑
・明日の空
・ドミノ倒し
・ミハスの落日
(2017年2月10日)

















