第27回鮎川哲也賞受賞作

第18回本格ミステリ大賞小説部門受賞作

シジンソウノサツジン

屍人荘の殺人

  【単行本版】

今村昌弘


屍人荘の殺人

ジャンル
国内ミステリ > 鮎川哲也賞

判型:四六判上製
ページ数:318ページ
初版:2017年10月13日

ISBN:978-4-488-02555-7
Cコード:C0093

装画:遠田志帆
装幀:鈴木久美


内容紹介

*第1位『このミステリーがすごい! 2018年版』国内編 
*第1位〈週刊文春〉2017年ミステリーベスト10/国内部門
*第1位『2018本格ミステリ・ベスト10』国内篇
*第18回本格ミステリ大賞〔小説部門〕受賞作

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、いわくつきの映画研究会の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!! 究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り、謎を解き明かせるか?! 奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作。










仕事中だったが、誘惑に勝てず一気読みしてしまった。あー、はい、面白い。これは面白い。
相沢沙呼

学生たちが旅行先で巻き込まれる定番二つを混ぜればいいじゃない!というナイス発想の一冊。
解決編の消去法推理が美しかったです。
青崎有吾

僕の理想の鮎川賞。読んだ後、一日反芻した。
青柳碧人

これは……すごい。何を言ってもネタバレになってしまう。なのに喋りたくてたまらない。 
芦沢央

話題の特殊設定と「端正な本格」との、たいへん良いバランスでの融合。リーダビリティの高さも立派ですね。とても楽しい一気読みでした。
綾辻行人

ここ数年来、本格ミステリが新たな時代に入ったことを感じていた。ついに新・新本格の「目玉」が入った。
有栖川有栖

これ、すごいよ。あのネタをクローズドサークルに利用するだけでなく、トリックにも密接に組み込んでいる。本格ミステリ今年一番の収穫。
太田忠司

久しぶりにがっちりとした本格ミステリ(○○○は出てくるけど)を読んだ気がする。満足。
知念実希人

「この発想はなかった!」と思わず拍手喝采の傑作です。各所に目配りのきいた見事な作品でした。
似鳥鶏

なぜだか夢中になって読みました。読了後、誰かと話したくなるような一作です。
宮内悠介



今村昌弘

(イマムラマサヒロ )

1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。兵庫県在住。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!2018年版』、〈週刊文春〉2017年ミステリーベスト10、『2018本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞〔小説部門〕を受賞、第15回本屋大賞第3位に選ばれるなど、高く評価される。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』、第3弾『兇人邸の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。他の著書に『でぃすぺる』がある。