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六公国未曾有の危機を前に再開された〈技〉の訓練。庶子ゆえの禁忌を越えてフィッツも参加を許されるが、〈技〉の長はなぜか彼にむき出しの敵意をぶつけてきた。一方、継ぎの王の座に就いた第二王子ヴェリティは、自らを限界まで酷使して、赤い船団の襲撃を防ごうとする。そんな折、継ぎの王に政略結婚の話がもちあがった。フィッツも花嫁を迎えに山の王国へ赴く一行に加わるが、彼は国王から密かに重大な使命を託されていたのだ。訳者あとがき=鍛治靖子
鍛治靖子
(カジヤスコ )東京女子大学文理学部心理学科卒。翻訳家。訳書に、クレメント『20億の針』、ニューマン『ドラキュラ紀元』、ビジョルド『スピリット・リング』、アシモフ『銀河帝国の興亡』他多数。