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自動車教習所の配車係が川土手で頭を強打して死んでいた。さらに技能主任が密室状況下で殺され、続いて指導員が自分の車の中で殺されているのが発見される! 指導員と教習生を巻き込み、複雑に絡み合った人間関係の中から、捜査線上に浮かんだ一人の容疑者。だが、その人物には、二重三重に仕組まれたアリバイが!? 著者がミステリの正統(密室+アリバイ破り)に挑んだ傑作!
中町信
(ナカマチシン )1935年1月6日、群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら、67年から雑誌に作品を発表。第17回江戸川乱歩賞の最終候補に残ったのが、初長編の『模倣の殺意』である。以降、叙述トリックを得意とし、『空白の殺意』『天啓の殺意』『追憶の殺意』など、大がかりなトリックで読者を唸らせた。2009年6月17日逝去。