探偵二人にある家で一晩泊まってほしいという、簡単だが奇妙な依頼。指示された家に向かったスタンリーとケンウッドに家人は何も説明せず、二人は酒を飲んで寝てしまう。未明に大きな物音で目覚めた二人が目にしたのは、凄惨な殺人現場だった。罠なのか? 警察を連れて現場に戻ると、死体が消失していた!? 大胆かつ奇怪な事件の謎を大幅改稿で贈る、第二十回鮎川哲也賞受賞作。
安萬純一
(アマンジュンイチ )1964年東京都生まれ。東京歯科大学卒。2010年、『ボディ・メッセージ』で第20回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。著作は他に、『ガラスのターゲット』『ポケットに地球儀』『モグリ』『青銅ドラゴンの密室』『王国は誰のもの』などがある。19年刊行の『滅びの掟 密室忍法帖』は、第20回本格ミステリ大賞の候補となる。