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太宰治の辞書

北村薫


太宰治の辞書

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
国内ミステリ > 連作短編集
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
円紫さんと私シリーズ 6

判型:文庫判
ページ数:286ページ
初版:2017年10月13日

ISBN:978-4-488-41307-1
Cコード:C0193
文庫コード:M-き-3-7

装画:高野文子
カバーフォーマット:小倉敏夫 カバーデザイン:東京創元社装幀室


内容紹介

新潮文庫の復刻版に「ピエルロチ」の名を見つけた《私》。たちまち連想が連想を呼ぶ。ロチの作品『日本印象記』、芥川龍之介の「舞踏会」、「舞踏会」を評する江藤淳と三島由紀夫。本から本へ、《私》の探求はとどまるところを知らない。太宰治「女生徒」を読んで創案と借用のあわいを往き来し、太宰愛用の辞書は何だったのかと遠方に足を延ばす。そのゆくたてに耳を傾けてくれる噺家、春桜亭円紫師匠。そう、やはり私は「円紫さんのおかげで、本の旅が続けられる」のだ……。解説=米澤穂信


目次

「花火」
「女生徒」
「太宰治の辞書」

「白い朝」

「一年後の『太宰治の辞書』」
「二つの『現代日本小説大系』」



北村薫

(キタムラカオル )

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』が第44回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を、2006年『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』が第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を、09年『鷺と雪』が第141回直木賞を受賞。16年に第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『太宰治の辞書』『スキップ』『ターン』『リセット』『街の灯』『玻璃の天』『覆面作家は二人いる』『冬のオペラ』『盤上の敵』『語り女たち』『ひとがた流し』『いとま申して 『童話』の人びと』『謎物語 あるいは物語の謎』『ミステリは万華鏡』『詩歌の待ち伏せ』『北村薫のうた合わせ百人一首』『読まずにはいられない 北村薫のエッセイ』がある。