フルホンガイノサツジン

古本街の殺人

紀田順一郎


古本街の殺人

ジャンル
国内ミステリ > ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:253ページ
初版:2000年12月15日

ISBN:978-4-488-40603-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-き-2-2



内容紹介

本の町神田神保町でビルの所有者でもある老古書店主が、不可解な死をとげた。貴重な古書を巡るマニアックな収集家の凶行か、地上げにからむ犯行か。同時刻に隣室で古書談義に花を咲かせていた愛書家グループの面々も捜査の対象にあげられて……。書物の世界に詳しい著者が、古書に魅入られた人々の姿を余すところなく活写した長編推理。


紀田順一郎

(キダジュンイチロウ )

1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている。主な著書に『東京の下層社会』『20世紀モノ語り』『戦後創成期ミステリ日記』『蔵書一代』『古本屋探偵登場』『夜の蔵書家』『神保町の怪人』などがある。訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集1、2』ほか。