カワニシタイノアルフウケイ

川に死体のある風景

歌野晶午黒田研二大倉崇裕佳多山大地綾辻行人有栖川有栖


川に死体のある風景

ジャンル
国内ミステリ > アンソロジー
国内ミステリ > 本格ミステリ
国内ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:360ページ
初版:2010年3月26日

ISBN:978-4-488-40054-5
Cコード:C0193
文庫コード:M-ん-5-1


装幀:石川絢士(the GARDEN)


内容紹介

光射す美しい川面に、ゆらゆらと死体が流れてくる。その死体にはいったいどんなドラマと謎があったのか――。東京の玉川上水を舞台に少年同士の愛憎を描く、歌野晶午「玉川上死」。『聖域』で活躍する山岳遭難救助隊が登場する、大倉崇裕「捜索者」。『女王国の城』の前日譚、木曾の桜川での事件を江神が鮮やかに解く、有栖川有栖「桜川のオフィーリア」など六篇収録のアンソロジー。


目次

歌野晶午「玉川上死」
黒田研二「水底の連鎖」
大倉崇裕「捜索者」
佳多山大地「この世でいちばん珍しい水死人」
綾辻行人「悪霊憑き」
有栖川有栖「桜川のオフィーリア」


歌野晶午

(ウタノショウゴ )

1961年千葉県生まれ。88年『長い家の殺人』でデビュー。2004年、『葉桜の季節に君を想うということ』が第4回本格ミステリ大賞、第57回日本推理作家協会賞をダブル受賞。主な著作は『魔王城殺人事件』『そして名探偵は生まれた』『女王様と私』など多数。


黒田研二

(クロダケンジ )

1969年三重県生まれ。2000年『ウエディング・ドレス』で第16回メフィスト賞を受賞しデビュー。主な著作は『ぺルソナ探偵』『結婚なんてしたくない』『カンニング少女』など。


大倉崇裕

(オオクラタカヒロ )

1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年「三人目の幽霊」で第4回創元推理短編賞佳作に入選、翌年「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞。2001年に最初の著書となる『三人目の幽霊』を刊行する。他の著書に『七度狐』『やさしい死神』『聖域』『白戸修の事件簿』『オチケン!』『小鳥を愛した容疑者』『夏雷』『スーツアクター探偵の事件簿』『樹海警察』『琴乃木山荘の不思議事件簿』『死神刑事』『一日署長』などがある。


佳多山大地

(カタヤマダイチ )

1972年大阪府生まれ。94年第1回創元推理評論賞に投じた「明智小五郎の黄昏」が佳作入選し、その後ミステリ評論家として活躍。著作は、共著『探偵小説美味礼賛1999』『ミステリ評論革命』がある。 


綾辻行人

(アヤツジユキト )

1960年京都府生まれ。京都大学卒。87年『十角館の殺人』でデビューし、新本格ムーブメントの幕を開けた。その後次々に《館》シリーズを発表。91年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞


有栖川有栖

(アリスガワアリス )

1959年大阪府生まれ。同志社大学卒。89年『月光ゲーム』でデビュー。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞、17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞、18年〈火村英生シリーズ〉で第3回吉川英治文庫賞を受賞。『孤島パズル』『双頭の悪魔』『山伏地蔵坊の放浪』『江神二郎の洞察』など著書多数。