ドクハイノサエズリ

毒杯の囀り

ポール・ドハティー
古賀弥生


毒杯の囀り

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
アセルスタン修道士シリーズ

判型:文庫判
ページ数:312ページ
初版:2006年9月29日

ISBN:978-4-488-21902-4
Cコード:C0197
文庫コード:M-ト-7-1

装画:建石修志
装幀:中島かほる


内容紹介

1377年、ロンドン。富裕な貿易商トーマス・スプリンガル卿が、邸の自室で毒殺された。下手人と目されたのは、屋根裏で縊死していた執事。トーマス卿の部屋の外は、人が通れば必ず“歌う”通称〈小夜鳴鳥の廊下〉。証言によれば、当夜この廊下を歩き部屋に入った者は、執事ただひとりなのだ。だが……? 不可能犯罪の様相を呈する難事件に挑むは、酒好きで陽気なクランストン検死官と、その書記アセルスタン修道士。中世謎解きシリーズ、堂々の開幕。解説=大津波悦子

*第10位『2007 本格ミステリ・ベスト10』/海外ランキング



ポール・ドハティー

英国の作家。1946年生。多くのペンネームを用いて、それぞれ時代背景の異なる歴史ミステリのシリーズを多数執筆している。中世英国を舞台に、修道士アセルスタンが探偵役となる『毒杯の囀り』『赤き死の訪れ』『神の家の災い』のほか、『白薔薇と鎖』『教会の悪魔』などがある。


古賀弥生

(コガヤヨイ )

東京女子大学文理学部英米文学科卒。ブラッドリー『パイは小さな秘密を運ぶ』『人形遣いと絞首台』『水晶玉は嘘をつく?』、ナイト『夏の沈黙』、マカルパイン『青鉛筆の女』など訳書多数。