赤い風

ジャンル
海外ミステリ > ハードボイルド
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
チャンドラー短編全集 1

判型:文庫判
ページ数:380ページ
初版:1963年5月17日

ISBN:978-4-488-13103-6
Cコード:C0197
文庫コード:M-チ-1-3



内容紹介

ハメットのあとを継いで正統派ハードボイルドを確立したチャンドラーの作品は、すぐれた推理小説としての条件をすべて備えている。すなわち、新感覚の語法、サスペンス、リアリズム、そして不朽の主人公フィリップ・マーロウである。ロスアンジェルスのネオンの中を無鉄砲に、しかも一抹の感傷を抱いて歩み去るマーロウに、読者は現代人の一典型を見いだすだろう。マーロウものを含めたチャンドラーの中短編傑作を全4巻に編集した待望のアンソロジー。序=レイモンド・チャンドラー(『簡単な殺人法』序文)/訳者あとがき=稲葉明雄


目次

「脅迫者は射たない」
「赤い風」
「金魚」
「山には犯罪なし」


レイモンド・チャンドラー

1888年、アメリカ合衆国シカゴ生まれ。両親の離婚後、母親とともにイギリスに渡り、ロンドンのパブリック・スクールで教育を受ける。英国籍を取得し、海軍省勤務、新聞記者を経て、1912年にアメリカに戻る。第一次世界大戦後に小説を書き始める。1933年に〈ブラックマスク〉誌に「脅迫者は射たない」を発表したのを皮切りに執筆活動に専念。1939年に発表した長篇第一作『大いなる眠り』は、フィリップ・マーロウものの第一長篇でもある。同書並びに『さらば愛しき女よ』、『長い別れ』はチャンドラーの傑作長篇として名高い。1959年没。