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世界推理短編傑作集〈3〉

  【新版】

江戸川乱歩


世界推理短編傑作集〈3〉

ジャンル
海外ミステリ > アンソロジー
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:430ページ
初版:1960年12月19日
改版:2018年12月21日

ISBN:978-4-488-10009-4
Cコード:C0197
文庫コード:M-ン-1-3

装画:伊藤彰剛
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

欧米では、世界の短編推理小説の傑作集を編纂する試みが、しばしば行われている。本書はそれらの傑作集の中から、編者の愛読する珠玉の名作を厳選して全五巻に収録し、併せて19世紀半ばから1950年代に至るまでの短編推理小説の歴史的展望を読者に提供する。本巻には、フィルポッツの「三死人」からバークリー「偶然の審判」まで、1920年代の読み応えある佳品10編を収録した。新解説=「短編推理小説の流れ3」(戸川安宣)


目次

「三死人」イーデン・フィルポッツ 宇野利泰訳
「堕天使の冒険」パーシヴァル・ワイルド 橋本福夫訳 
「夜鶯荘」アガサ・クリスティ 中村能三訳
「茶の葉」E・ジェプスン&R・ユーステス 阿部主計訳
「キプロスの蜂」アントニー・ウィン 井上一夫訳
「イギリス製濾過器」C・B・ベックホファー・ロバーツ 井上一夫訳
「殺人者」アーネスト・ヘミングウェイ 大久保康雄訳
「窓のふくろう」G・D・H&M・I・コール 井上勇訳
「完全犯罪」ベン・レイ・レドマン 村上啓夫訳
「偶然の審判」アントニイ・バークリー 中村能三訳

※旧『世界短編傑作集4』所収の「三死人」(イーデン・フィルポッツ著、宇野利泰訳)を『世界推理短編傑作集3』に収録
※旧『世界短編傑作集2』所収の「窓のふくろう」(G・D・H&M・I・コール著、井上勇訳)を『世界推理短編傑作集3』に収録
※旧『世界短編傑作集3』所収の「ボーダーライン事件」(マージェリー・アリンガム著、宇野利泰訳)は『世界推理短編傑作集5』に猪俣美江子氏による新訳で収録
※旧『世界短編傑作集3』所収の「密室の行者」(ロナルド・A・ノックス著、中村能三訳)は『世界推理短編傑作集4』に収録


江戸川乱歩

(エドガワランポ )

1894年生、1965年歿。大正12年の〈新青年〉誌に掲載された「二銭銅貨」がデビュー作。それはまた、わが国で初めて創作の名に値する作品の誕生であった。以降、「パノラマ島奇談」等の傑作を相次ぎ発表、『蜘蛛男』以下の通俗長編で一般読者の、『怪人二十面相』に始まる年少物で少年読者の圧倒的な支持を集めた。推理小説の研究紹介や、新人作家育成にも尽力した巨人である。