失われた女の片足に寄せる郷愁「脛骨」、ゴッホの絵画を再現した庭に溺れる男たち「ドービニィの庭で」他、あらゆる小説の最高峰を極める15編を収めた、綺羅の如き短編集。
幻の満開の桜の下で、サイゴンの熱気の中で、上海の妓楼で繰り広げられる幻惑の宴。傍らには、いつも螺鈿の小箱が置かれていた――名手が織り上げる豪奢な幻想ミステリ集。7編収録。
フレスコ画製作者・日高環の周囲で起こる数々の事件。すべては一人の少年が引き起こしたものだったが――イタリアを彷徨する、死に魅入られた女性の物語。長編幻想ロマン。
ステレオ修理屋の青年は60年代に遡り、ドアーズ、ビーチボーイズらの幻の名盤を次々と完成に導いた!世界幻想文学大賞受賞作。
歴史上実在し、後に姿を消した謎の民族ハザールに関する事典の形をした奇想小説。(男性版)と(女性版)があり、違いはわずか17行、色違いのカバーです。
歴史上実在し、後に姿を消した謎の民族ハザールに関する事典の形をした奇想小説。(男性版)と(女性版)があり、違いはわずか17行、色違いのカバーです。
11月も雨の寂しい夜、消えかかる蝋燭の薄明かりの下でそれは誕生した。解剖室などから各器官を寄せ集め、つぎはぎされた体……余りにも有名な不朽の名作。
風采のあがらない中年実業家が、ある日役所で、提出した写真を突き返された。本人のものでないという理由だった。指摘に驚いた彼は、鏡を見て愕然とする……
水中工事の理想的な労働者として世界に輸出された大山椒魚の群は、優れた知能を駆使し、やがて第二の人類としての勢力を強めていった。彼らが着々と進める恐ろしい計画とは。