あまりにも有名な不朽の名作
●柴田元幸氏推薦――「映画もいいが原作はモンスターの人物造型の深さが圧倒的。創元推理文庫版は解説も素晴らしい。」
11月も雨の寂しい夜、消えかかる蝋燭の薄明かりの下でそれは誕生した。解剖室などから各器官を寄せ集め、つぎはぎされた体。血管や筋が透けて見える黄色い皮膚。そして茶色くうるんだ目。若き天才科学者フランケンシュタインが生命の真理を究めて創りあげた物、それがこの見るもおぞましい怪物だったとは! 解説=新藤純子
*映画『フランケンシュタイン』(1931年/ジェイムズ・ホエール監督)原作
*映画『フランケンシュタイン』(1994年/ケネス・ブラナー監督)原作
森下弓子
(モリシタユミコ )主訳書、タニス・リー「冬物語」「死霊の都」、メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」、T・H・ホワイト「永遠の王」、デ・リント「リトル・カントリー」、ハインライン「ルナ・ゲートの彼方」「宇宙の呼び声」「ダブル・スター」。