過去1年分の新刊です。
帝国主義の英国。トラが明かす世界を滅亡から救う秘密とは? ウィリアム・ブレイク、フィリップ・プルマン、アラビアンナイトにインスパイアされた奇妙で独創的な物語。
霧とガスで閉ざされ牢獄と化した病院、非常事態下で発生する不可能犯罪。デビュー作にして本屋大賞第4位に輝いた、『禁忌の子』に連なるシリーズ第2弾。
さまざまな事情で生身の肉体で生きることに不都合を抱えた人々が、〈情報人格〉となって仮想世界で暮らす未来を描く、第13回創元SF短編賞受賞作にはじまる連作短編集。
天沢時生、小川一水、理山貞二ら豪華執筆陣が集う、恒例夏のSF特集号。第16回創元SF短編賞受賞作・選評掲載。
夜な夜なリコーダーでゲーム音楽を吹き鳴らす怪人の目的は? 気軽に謎解きを楽しみたいと思っていた皆さんへ贈る、ユーモラスなミステリ七編。お待たせしました第二弾です。
終戦とともにあらゆるものを失い、それでもなお生きるために人々はもがく。惨めにも、時に気高く。戦後という時代を生きた人々の罪と、一瞬の生の輝きを描破する珠玉の六編。
蛍が舞う夜、中学生だった幸恵と隆之は秘密を抱えた。十五年後、二人の再会をきっかけに、周囲の人生が大きく動き出す。拭えぬ過去に翻弄される人々に温かな眼差しを注ぐ感動の連作長編。
「ゆきおんな」「耳なし芳一」……小泉八雲の代表作『怪談』刊行から約120年、妖しくおぞましい世界が令和に蘇る。日本ホラー小説大賞受賞作家の新境地、傑作ホラー短編集。
捜査官シグルデュル=オーリが恐喝者である女性の家にいってみると、女性は血を流して倒れており、彼自身も何者かに襲われ……。北欧ミステリの巨人の名シリーズ第8弾登場!
一杯二千円もするコーヒーを毎日注文する客は何者なのか? 推理を楽しむ桜戸大学ミステリ研究会の前に、当人が現れて……第1回創元ミステリ短編賞受賞作を含む短編集。
第二の目をもつカイと無愛想で人間嫌いのランスの出会いがふたりの未来を変えた。英国の田舎町を舞台にした大人気ファンタジイを単行本で。書き下ろし&文庫版未収録短編収録。
ポルターガイスト調査に挑む晴子と越野。現象は収束するも依頼人が失踪してしまい──。ベストホラー2024で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、シリーズ第2弾!
避暑地の別荘に揃った幼馴染み五人のうち、ひとりが死に、ひとりが警察に連行される。五人の間に何があったのか? なぜ事件は起きたのか? 息を呑む心理劇の行く末は。
一見無駄に見えるものを大事そうに集める人と、彼・彼女らの内面を知ろうとする人たちが不器用ながらも寄り添い合う様子を描いた、全5編からなる愛おしい短編集。
ホリー・ジャクソン最新作先行掲載や、初邦訳の犯人当て短編などで贈る「英国ミステリ特集」。新連載、一色さゆり。読切、大島清昭、君嶋彼方。第25回本格ミステリ大賞全選評ほか。
空き家やキャンプ場、岩場や砂浜……英国コーンウォールの海辺には、忘れがたい物語がひそんでいる。サマセット・モーム賞受賞作『潜水鐘に乗って』に続く珠玉の第二作品集。
東京で同級生三人が久しぶりの再会を果たす。話題は小学生時代の、あの事故の話になっていく……。第1回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」を含むデビュー短編集。
ヴィクトリア朝ロンドン郊外の電信局で起きた密室殺人。疑われた青年を救う為、電信士ローラが己の知識と技能を駆使して見えない犯人を追う。第33回鮎川哲也賞受賞第一作。
誕生日に裏庭でつぼを見つけたツリーホーン、なかからあらわれた男の人に、ねがごとを言ってみるが……エドワード・ゴーリーのイラスト30点。ナンセンスでとぼけた物語。
新聞記者ジャンゴの祖父は、対独協力者と糾弾された祖父の遺品から謎の小箱と紙片を発見する。〈図書館の魔女〉シリーズの気鋭が贈る知的探究の喜びに満ちた長編ミステリ。