過去1年分の新刊です。
ある母親は、世界が滅亡する日が気がかりで詳細な手記を執筆するが……。戦後ドイツを代表する女性作家が描く、日常に忍びこむ幻想。『その昔、N市では』に続く15編の傑作集!
AIとファッション、古典落語と幽霊譚、オリエンタリズムと搾取、VR空間と魔女狩り……SFと幻想の融合によりファンタスマゴリックな世界を紡ぎ続ける著者、待望の第二作品集。
羅を選べば、怒りが蔽う。刹を選べば、悪意が蔓延る。ならば私は、羅を選ぶわ──虚無の地獄で繋がった少年と少女の魂の行方。鬼才の幻視文学の頂点となる傑作!
イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた、不思議な短編集。
朝倉宏景、君嶋彼方、砂村かいり、額賀澪で贈る読切特集「駅×旅」。堂場瞬一、新連載。読切、赤野工作、東川篤哉。芦辺拓、高田大介、連載最終回。創元ホラー長編賞選評ほか。
数十年に一度の日食の日、名門大学の学生寮で起きた不可解な事件の真相とは? 第19回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む五編収録。Z世代の新鋭による鮮烈な作品集!
未知のパンデミックにより世界は一変した。滅びの危機を経て緩やかに回復してゆく世界で、消えない喪失を抱えて生きる人々の姿を描く、新鋭のル=グイン賞特別賞受賞長編。
寂れた島で過ごした夏、記憶の中で鮮やかさを増す夏、限りなく続く仮想の夏──夏を舞台とする四作に、青春のきらめきと痛みを封じこめた、創元SF短編賞受賞作を含むデビュー作品集。
太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年、蘇った戦闘ロボットと人間たち、そして一輪のバラが砂漠の街で出会う。世界幻想文学大賞作家が贈る、どこか懐かしい未来のSF物語。
貫井徳郎、新連載『不等辺五角形』。伊吹亜門、今村昌弘、北山猛邦、白井智之が贈る最新作。サマンサ・ミルズ、2023年ヒューゴー賞受賞作。創立70周年記念企画ほか。
スパイ小説の原点ともいうべき不朽の名作を、熱烈なファンの多いエドワード・ゴーリーのイラスト10点とともに贈るマニア垂涎の一冊。
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名探偵、舞台と時代、人間関係、騙しのテクニック等に焦点を当て、各章でおすすめ作品を紹介しながら魅力を丁寧に解説する。ミステリの女王、クリスティ入門に最適な一冊!
レイキャヴィクのアパートの一室で若い男の死体が発見された。女性にクスリを飲ませて意識を失わせレイプしていた常習犯らしい。復讐か? 北欧の巨人の人気シリーズ第7弾。
謎に彩られた日々の中で、あなたは私の一番になった──。作家と読者の手紙から始まった物語は、新たなステージを迎える。『ななつのこ』から始まる〈駒子〉シリーズ最新作!
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1963年9月に創刊した日本最古の文庫SFレーベル、創元SF文庫60周年記念の公式ガイドブック。800作近い刊行物全点のレビューを始め、対談やエッセイを収める。
巨人、精霊、願い事の木、魔犬などコーンウォールの多彩な伝説をモチーフに、現代に生きる人々と幻想が交差する瞬間を切り取った十二の物語。サマセット・モーム賞受賞作。
戦後から現代に至る翻訳ミステリ・ブームの一翼を担った翻訳ミステリ叢書は、日本推理小説史にどのような光跡を残したのか。翻訳ミステリ叢書と、その受容史を概覧する画期的大著。
医師と不思議な少女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の奇妙な絆を描いた「ロブの飼い主」など恐ろしくも優しい人外の物語十編を収録。短編集第三弾。
西條奈加、千早茜、深緑野分、秋永真琴、織守きょうや、越谷オサムで贈る、読切特集「料理をつくる人」。フレッド・ヴァルガス、クリスマス・イヴの事件を描く短編掲載ほか。
呪いを取り除くほどき屋のケレンと、相棒のネトル。〈原野〉と呼ばれる湿地を抱える国ラティスを舞台に、呪いにかかわる依頼を解決し旅をする二人を描く傑作ファンタジイ。