大瀧啓裕
(オオタキケイスケ )1952年、大阪市生まれ。著書に『魔法の本箱』『エヴァンゲリオンの夢』、訳書にラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』、ラッセル『悪魔の系譜』、スミス『ゾティーク幻妖怪異譚』『ヒュペルボレオス極北神怪譚』『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』、オブライエン『金剛石のレンズ』、ウィルスン〈始末屋ジャック〉シリーズ他多数。
ヴェトナムの悪夢に苦しむ兵士たち。「フロイト計画」に基づき、彼らを収容する施設に着任した新たな精神科医の目的とは……『エクソシスト』の鬼才による神と贖罪の物語。
深き緑の森には人狼が潜み、美しき魔女が誘惑する幻想の地アヴェロワーニュの物語。ゾティーク、ヒュペルボレオスに続くC・A・スミスの絢爛たる怪奇短編集第三弾。
緻密かつ鮮やかな筆致で描き上げられた、邪神ツァトッグアが地底に潜む暗黒大陸ヒュペルボレオスにまつわる数多の物語を、『ゾティーク幻妖怪異譚』に続き集成する。
その戯曲を読んだ者は、悉く黄衣の王ハスターに魂を奪われる。『ネクロノミコン』に並ぶ魔書にまつわる四編に、本邦初訳の魔術と陰謀に満ちた華麗なる長編「魂を屠る者」併載。
衆目の前で謎の失踪を遂げた花嫁を探し、悪魔崇拝者の教団と対決するジュール・ド・グランダン。「ウィアード・テイルズ」誌で大人気を博したシリーズ唯一の長編、本邦初訳。
超未来の大陸ゾティークを舞台に終末世界の頽廃を描きだした傑作群を、本邦初となる決定版で贈る。官能の美と絢爛たる夢想を綴った、ラヴクラフトの盟友による怪奇小説集。
顕微鏡のレンズ越しに覗く極小宇宙の乙女、悪魔的な人形師が操る殺人ロボット……。19世紀米国で、数々の幻想科学小説を著わした“変幻自在の小説の魔術師”の傑作14篇。
ラヴクラフトによる共作・補作を網羅した、文庫版全集最終巻。「博物館の恐怖」「永劫より」「エリュクスの壁の中で」「夜の海」ほか全十二編に、上下巻収録作品の解題を収録する。
ラヴクラフトと新鋭たちの共作を執筆年代順に別巻二冊に網羅する。連続猟奇殺人犯の異常心理を内面から描破した、サイコホラーの先駆的作品「最愛の死者」ほか十二編を収録。
作家であるぼくは、十八世紀の神秘主義者ダンリイの取材を始める。猥褻な日記を遺し、性行為を崇める異端宗派〈不死鳥教団〉とも関わりが……。入手困難だった逸品を再刊。
文庫版全集最終巻。「忌み嫌われる家」「霧の高みの不思議な家」をはじめ、幻想小説13編を収録。巻末には、初期掌編集、夢書簡抜粋などを収めた。
老いた者は、儀式のために選んだ娘に古代言語と民俗舞踊を教え始める。一方ジェラミイは、家主の飼い猫に恐怖を覚えていた。生まれつき特殊な能力をもった家主の老母がいう。この猫には自然に反するものが憑いている、と。
数千年前からその古木に潜む、おぞましい何物かが少年を呼び出した。来る日も来る日も少年は古木に会いに来た。7日目にそれは少年を殺した。伝説のホラー巨編。
男たちだけが気がついていないのですが、じつは奥さんたちは、魔術をつかって夫の身を守ってくれているのです。鬼才作家の隠れた名作。
ファンタジイ >> ダーク・ファンタジイ
学年の終わりの夏休み、トムとデルはデルの伯父に会うため田舎町へ旅に出た。伯父は最高のマジシャンで、その屋敷の名はシャドウランドといった。そこはありとあらゆるものを自在に操るマジックが支配する場所。
架空のロンドンに君臨する史上最高の美貌の女王グローリアーナを巡る陰謀劇。巨匠ムアコックが《ゴーメンガースト》のM・ピークに捧げた、幻の歴史改変ファンタジイ登場!
ディック、ラヴクラフトの研究翻訳で知られるSF・ホラー・宗教思想の碩学が、90年代最高のSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』 に真正面に挑み、従来の類書が語らなかった細部を読み解く待望の書。
ジョン・レノンが射殺された日、彼女は愛した者たちの死を回想しはじめた・・・・・・。『ヴァリス』三部作を構成する、遺作となった名品。