サルノワクセイ

猿の惑星

ピエール・ブール
大久保輝臣


猿の惑星

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:244ページ
初版:1968年7月12日

ISBN:978-4-488-63201-4
Cコード:C0197
文庫コード:SF-フ-7-1


装画・装幀:松林富久治


内容紹介

恒星間飛行を実現した人類は、異郷の惑星で驚くべき光景を目のあたりにする。この星にも人間種族は存在したのだ。だがここでの支配種族はなんと、喋り、武器を操る猿たちであり、人間は知能も言葉も持たぬ、猿に狩りたてられる存在でしかなかったのだ。ヒトは万物の霊長ではない。世界中で絶大な反響を呼び、あまりにも有名な映画の原作となった問題作。訳者あとがき=大久保輝臣



ピエール・ブール

フランスの作家。1912年生まれ。技術者としての教育をうけたのち、東南アジアへ渡る。第二次世界大戦時には現地でフランス軍に従軍。日本軍の捕虜となった経験をもとに執筆し、その後映画化された『戦場にかける橋』(ハヤカワ文庫NV)は、『猿の惑星』とならぶブールのいまひとつの代表作である。1994年歿。諷刺性あふれるSFを数多く発表しており、なかでも『猿の惑星』は、そのセンセーショナルな内容で、発表されるや一躍注目を集めた傑作。また同書を原作に製作された同名のSF映画シリーズは最終的に全5部作となる世界的な大ヒットを記録、TVシリーズも制作された。2001年には、ティム・バートンが再映画化した(邦題は『PLANET OF THE APES/猿の惑星』)。ブールのSF作品では、他に『E=mc2』『カナシマ博士の月の庭園』が邦訳されている。


大久保輝臣

(オオクボテルオミ )

1928年生まれ。1952年東京大学仏文科卒業。主な訳書に、ジャン・コクトー『怖るべき子供たち』、ジュリアン・グリーン『南部・敵・影』、ジョルジュ・シムノン『13の秘密』ほか。1996年歿。