クルエルモノノショ

狂える者の書

タニス・リー
市田泉


狂える者の書

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)
シリーズ
パラディスの秘録

判型:文庫判
ページ数:302ページ
初版:2014年9月30日

ISBN:978-4-488-58507-5
Cコード:C0197
文庫コード:F-リ-2-6

装画:夢島スイ
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

パラディスは狂える者の都。それとも、パラディスそのものが狂っているのか……。汚染された霧に包まれたパラダイスに住む、双子の兄妹。恋人殺しの疑いをかけられ病院に囚われた、パラディの女画家。役者に焦がれその身を投げ出したあげく捨てられ正気を失った、パラディスの富豪の若い娘。異なる時、異なる世界のパラディス。だが狂気に絡めとられた彼らの運命は歪み捻れ、交わる。闇の女王タニス・リーの描く幻惑に満ちた世界。訳者あとがき=市田泉



タニス・リー

1947年9月19日ロンドン生まれ。9歳にして創作を始め、1971年に児童向けファンタジーでデビュー。以来ファンタジー、SFなど多数の著作がある。代表作は英国幻想文学大賞を受賞した『死の王』をふくむ〈平たい地球〉シリーズ、〈パラディスの秘録〉など。2015年5月24日没。享年67。


市田泉

(イチダイヅミ )

1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『処刑人』『なんでもない一日』、サマター『図書館島』、アンダーズ『空のあらゆる鳥を』、ハンド『過ぎにし夏、マーズ・ヒルで』他多数。