シセルモノノショ

死せる者の書

タニス・リー
市田泉


死せる者の書

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
ファンタジイ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(F)
シリーズ
パラディスの秘録

判型:文庫判
ページ数:326ページ
初版:2014年8月22日

ISBN:978-4-488-58506-8
Cコード:C0197
文庫コード:F-リ-2-5

装画:阿波村奈央
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

パラディスは生者の、半生者の、蘇生者の、ことによると死なざる者の都であると同時に、死者の都でもあるのです。婚礼の新床で花嫁が愛する夫の手で殺害された。夫が死ぬまで隠し通した悪夢のような理由とは?「鼬の花嫁」。幼い頃から周囲の人間が衰弱し死に至るという、不吉な噂が囁かれる淑女の正体は。「美しき淑女」など、退廃と背徳の都パラディスに眠る死者の物語8編を収録。闇の女王タニス・リーの面目躍如たる傑作短編集。訳者あとがき=市田泉


タニス・リー

1947年9月19日ロンドン生まれ。9歳にして創作を始め、1971年に児童向けファンタジーでデビュー。以来ファンタジー、SFなど多数の著作がある。代表作は英国幻想文学大賞を受賞した『死の王』をふくむ〈平たい地球〉シリーズ、〈パラディスの秘録〉など。2015年5月24日没。享年67。


市田泉

(イチダイヅミ )

1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』、キャロル『薪の結婚』、サマター『図書館島』、ジョイス『人生の真実』、ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子と共訳)他多数。