力は正義のために。そして、戦乱とは無縁の秩序ある国家。アーサー王の治世は、この理想を全うしたかに見えた。円卓の旗の下に騎士たちは集い、聖杯を求めて世界じゅうに旅だってゆく。だが、無二の親友にして円卓騎士団の長ランスロットが、妻のグェネヴィア妃と不倫の恋を育んでいたとは……悲劇の叙事詩、壮大なクライマックスへ!
2023年10月〜11月、ブロードウェイミュージカル「キャメロット」の原作小説!
T・H・ホワイト
1906年英国の植民地であったインドのボンベイ(現在のムンバイ)生まれ。5歳から英国に住む祖父母にあずけられ、30年ケンブリッジ大学のクイーンズ・カレッジを卒業した後、教職に就きながら数編の小説を出版する。38年本書の第一部となる『石にさした剣』を出版。これはディズニー映画『王さまの剣』の原作となった。58年に四部からなる本書『永遠の王』を出版。同作は60年には『キャメロット』のタイトルでミュージカル化、ブロードウェイで上演された。64年没。
森下弓子
(モリシタユミコ )主訳書、タニス・リー「冬物語」「死霊の都」、メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」、T・H・ホワイト「永遠の王」、デ・リント「リトル・カントリー」、ハインライン「ルナ・ゲートの彼方」「宇宙の呼び声」「ダブル・スター」。