キデデキタウミ

木でできた海

ジョナサン・キャロル
市田泉


木でできた海

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:410ページ
初版:2009年4月30日

ISBN:978-4-488-54713-4
Cコード:C0197
文庫コード:F-キ-1-13

装画:中川悠京
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

フラニー・マケイブ。クレインズ・ヴューの警察署長で、元不良少年。目の前で死んだ三本脚の犬を埋葬して以来、彼の周囲で奇妙な事件が続く。美しい羽根を残して忽然と家から消えた夫婦。なぜか戻ってくる犬の死体。その上変死した女子学生のスカートから同じ羽根が見つかる。いったい誰が、何を企んでいるのか? そして彼のもとに、使命を携えて謎の男が訪れる。鬼才の新たな傑作。解説=円城塔

*2009年5月23日 NHK-BS2「週刊ブックレビュー」でライターの岡野宏文氏が紹介。


ジョナサン・キャロル

アメリカの作家。1949年ニューヨーク生まれ。ウィーン在住。80年『死者の書』でデビュー。88年「友の最良の人間」で世界幻想文学大賞を、92年『犬博物館の外で』で英国幻想文学大賞を受賞。その作風はしばしば「ダーク・ファンタジイ」と称され、日常生活に突如として夢や幻想、怪異など超常的な要素が出現する展開を特徴とする。主な著作に『炎の眠り』『木でできた海』などがある。


市田泉

(イチダイヅミ )

1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『処刑人』『なんでもない一日』、サマター『図書館島』、アンダーズ『空のあらゆる鳥を』、ハンド『過ぎにし夏、マーズ・ヒルで』他多数。