キタンシュウ

綺譚集

津原泰水


在庫あり

定価:792円 (本体価格:720円)

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綺譚集

ジャンル
一般文芸 > 幻想小説
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:270ページ
初版:2008年12月26日

ISBN:978-4-488-54202-3
Cコード:C0193
文庫コード:F-つ-1-1

AD:津原泰水 写真: (C)Kim Stringfellow
装幀:松木美紀


内容紹介

●伊坂幸太郎氏推薦――「文章の完璧さと恐ろしいまでの美意識が、どこか異様で、格好いいです。」

天使へと解体される少女に、独白する書家の屍に、絵画を写す園に溺れゆく男たちに垣間見える風景への畏怖、至上の美。生者と死者、残酷と無垢、喪失と郷愁、日常と異界が瞬時に入れ替わる。――綺の字は優美なさま、巧みな言葉を指し、譚の字は語られし物を意味する。本書収録の15篇は、小説技巧を極限まで磨き上げた孤高の職人による、まさに綺譚であり、小説の精髄である。解説=石堂藍


目次

「天使解体」
「サイレン」
「夜のジャミラ」
「赤假面傳」
「玄い森の底から」
「アクアポリス」
「脛骨」
「聖戦の記録」
「黄昏抜歯」
「約束」
「安珠の水」
「アルバトロス」
「古傷と太陽」
「ドービニィの庭で」
「隣のマキノさん」


津原泰水

(ツハラヤスミ )

1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で発表した『妖都』以降、様々なジャンルを横断する作品を執筆している。2012年、『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。14年、短篇「五色の舟」がS-Fマガジン“オールタイム・ベストSF”国内短篇部門1位に選出される。近藤ようこにより漫画化された同作が、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞する。〈ルピナス探偵団〉〈幽明志怪〉シリーズほか、『少年トレチア』『綺譚集』『ブラバン』『ヒッキーヒッキーシェイク』『夢分けの船』など著作多数。22年逝去。翌23年、第43回日本SF大賞功績賞を受賞した。