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天使へと解体される少女に、独白する書家の屍に、絵画を写す園に溺れゆく男たちに垣間見える風景への畏怖、至上の美。生者と死者、残酷と無垢、喪失と郷愁、日常と異界が瞬時に入れ替わる。――綺の字は優美なさま、巧みな言葉を指し、譚の字は語られし物を意味する。本書収録の15篇は、小説技巧を極限まで磨き上げた孤高の職人による、まさに綺譚であり、小説の精髄である。解説=石堂藍
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「天使解体」
「サイレン」
「夜のジャミラ」
「赤假面傳」
「玄い森の底から」
「アクアポリス」
「脛骨」
「聖戦の記録」
「黄昏抜歯」
「約束」
「安珠の水」
「アルバトロス」
「古傷と太陽」
「ドービニィの庭で」
「隣のマキノさん」
津原泰水
(ツハラヤスミ )1964年広島県生まれ。青山学院大学卒業。89年より津原やすみ名義で少女小説を多数執筆。97年、現名義で『妖都』を発表、注目を集める。以後、ホラー、幻想小説、ミステリなど、多岐にわたる分野で活躍。2006年、高校の吹奏楽部を舞台にした『ブラバン』が話題となる。著作に『蘆屋家の崩壊』『少年トレチア』『綺譚集』『赤い竪琴』『ピカルディの薔薇』『ルピナス探偵団の当惑』などがある。












