気がつくと“密室館”と呼ばれる館の一室にいた日戸涼。ミステリ作家・拝島登美恵によって、涼を含む男女8名が監禁されたのだ。その中には、若き名探偵・蜜柑花子の姿まで──。4日間のうちに、これから館内で起こる殺人のトリックを解明できれば解放する、と拝島は宣言するが果たして? 蜜柑花子の深い苦悩と渾身の推理、さらに“名探偵の宿命”を描いた、好評シリーズ第2作。
市川哲也
(イチカワテツヤ )高知県生まれ。太成学院大学卒。2013年『名探偵の証明』で、第23回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。『名探偵の証明 密室館殺人事件』『名探偵の証明 蜜柑花子の栄光』とデビュー作をシリーズ化し好評を博す。著作は他に〈名探偵の証明〉シリーズスピンオフである、『屋上の名探偵』『放課後の名探偵』、初のノンシリーズ長編『あの魔女を殺せ』がある。