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宗介とは半年前、街で偶然再会を果たした。学生時代の友人で、ひとから見下されるような仕事をしている僕とは違い、将来を嘱望された秀才だ。その彼が大手コンサルタントを辞めて、行くあてもないと言う。仕方なく一晩だけ泊めるつもりが、宗介はその後も居着いて、今ではうちの居候。普段は暢気にヨガの修行をして過ごしている。そんな彼は、僕が仕事で遭遇した事件を持ち帰ると、瞬く間に解決していく探偵へと姿を変えるのだ。だけど、僕は知っている。宗介自身が誰より深い悩みを抱えていることを……。
暗い過去を持つふたりの青年が、五つの事件を通して経験していく出会いと別れ。解説=千街晶之
(『素人がいっぱい』を改題・文庫化)
新野剛志
(シンノタケシ )1965年東京都生まれ。立教大学卒。99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞してデビューする。2008年『あぽやん』が第139回直木賞の候補となる。主な著書に『どしゃ降りでダンス』『FLY』『中野トリップスター』『パブリック・ブラザース』『カクメイ』『キングダム』『溺れる月』『戦うハニー』がある。