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同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱えて清海の森を訪れる。さわやかな風が渡るここには、心の機微を自然のままに見て取る森の護り人が住んでいる。一連の話を材料にその人が丁寧に織りあげた物語を聞いていると、頭上の黒雲にくっきり切れ目が入ったように感じられた。その向こうには、哀しくなるほど美しい青空が覗いていた……。ミステリ作家・光原百合のデビューを飾った心やさしい物語。著者あとがき=光原百合/解説=石黒達昌
光原百合
(ミツハラユリ )1964年広島県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。在学時から詩や童話とともにミステリも執筆、98年にミステリとして最初の著書となる『時計を忘れて森へいこう』を刊行する。2002年「十八の夏」が第55回日本推理作家協会賞短編部門を、11年『扉守 潮ノ道の旅人』が第1回広島本大賞を受賞。他の著書に『風の交響楽(シンフオニー)』『遠い約束』『最後の願い』『銀の犬』『イオニアの風』などがある。2022年没。