【第48回日本推理作家協会賞受賞】
憧れの日本へと辿り着いた私立探偵トウキョー・サム。そこは伝統と現代が交錯し、神とホトケ、そしてサムライ・スピリットが息づく不思議の国であった。異国の文化に戸惑いながらも、真のサムライにならんと意気込むサム。そんな彼が挑むは、奇妙なセップク事件、茶室の密室、オイラン見立て連続殺人! 第48回日本推理作家協会賞を受賞した、山口ミステリの精華。解説=巽昌章
山口雅也
(ヤマグチマサヤ )神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学卒。1989年『生ける屍の死』でデビュー。95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞。主な著作に『13人目の探偵士』『キッド・ピストルズの冒涜』『ミステリーズ』『奇偶』『ステーション奥の奥』などがある。