ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った! この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか? 自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、果たして肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるか?
*第1位『このミステリーがすごい!'98年版』1988-1997 10年間のミステリーベスト10国内編
*第2位『もっとすごい!!このミステリーがすごい!』1988-2008年版ベスト・オブ・ベスト国内編
*第8位『このミステリーがすごい!'89』国内編
山口雅也
(ヤマグチマサヤ )神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学卒。1989年『生ける屍の死』でデビュー。95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞。主な著作に『13人目の探偵士』『キッド・ピストルズの冒涜』『ミステリーズ』『奇偶』『ステーション奥の奥』などがある。