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高校の文化祭当日、菜月はクラスメイトの拓未に告白された直後、人生3度目のタイムリープに巻き込まれた。この状態になった菜月は同じ1時間を5回繰り返し、最後の出来事が確定事項となる。その1回目、菜月に告白する前に拓未は転落死してしまう。何が起きたのかわからぬまま、菜月は残り4回で拓未が助かる未来を掴もうと奔走するが……鮮烈な学園タイムリープ・ミステリ。解説=村上貴史
彩坂美月
(アヤサカミツキ )山形県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。『未成年儀式』で第7回富士見ヤングミステリー大賞に準入選し、2009年にデビュー(文庫化にあたり『少女は夏に閉ざされる』と改題)。12年には『夏の王国で目覚めない』で第12回本格ミステリ大賞候補、21年には『向日葵を手折る』で第74回日本推理作家協会賞候補となる。他の著作に『僕らの世界が終わる頃』『柘榴パズル』『みどり町の怪人』『サクラオト』などがある。