J2最終戦のクラブ存続をかけた“絶対に負けられない戦い”を何とか制し、J1に昇格したビッグカイト相模原。新シーズン、新たな選手とスタッフを迎え入れるものの、相変わらず困ったときには、スパイク保管室の僕の元にやってくる。女性サポーターの失われた記憶探し、“アウェイの洗礼”から転じた不可解な事件、新加入の元ブンデスリーガーが抱えている悩み、スタジアムツアーで巻き起こった騒動など、ホペイロ坂上はきょうもスパイク片手に謎を解く! プロサッカークラブの愉快な仲間たちの活躍を描く、ほのぼのフットボールミステリ第三弾。著者あとがき=井上尚登
井上尚登
(イノウエナオト )1959年神奈川県生まれ。東海大学卒。99年『T.R.Y.』で第19回横溝正史賞を受賞しデビュー。サッカーをはじめとしたスポーツ通として知られている。