ハンニン

犯人

存在の耐えられない滑稽さ

辻真先


犯人

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:310ページ
初版:1995年3月17日

ISBN:978-4-488-40511-3
Cコード:C0193
文庫コード:M-つ-1-1



内容紹介

新進推理作家佐々環が、先輩作家の若狭いさおの作品を腐したことに端を発した啀み合いは、拗れ、昂じて、とうとう果し合いで決着をつけることになった! その現場が、伊良湖岬に近い小島にある若狭の別荘と知った編集者の新谷や新聞記者克郎たちが駆けつけてみると、密室状態になった別荘の中で若狭いさおが事切れているのを発見する!


辻真先

(ツジマサキ )

1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHK勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『サイボーグ009』『デビルマン』『Dr.スランプ アラレちゃん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。現在でもTVアニメ『名探偵コナン』の脚本を手掛けるほか、大学教授として後進の指導にあたっている。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。19年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞。20年刊行の『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』は、年末ミステリランキング3冠を達成する。