【アガサ賞最優秀処女長編賞受賞】
ジェーンの朝は、3人の子供たちを起こして回ることから始まる。平凡な1日? でも今日はいつもと様子が違う。お隣で、掃除婦さんが掃除機のコードで絞殺されてしまったのだ。疑われたのは近所の主婦一同。わが家を守るため、ジェーンは探偵役を買って出たが……。アガサ賞最優秀処女長編賞に輝く期待の本格ミステリ登場!
*TBS系列でドラマ化「ご近所探偵・五月野さつき ゴミと罰」2007年4月23日放送
ジル・チャーチル
アメリカの作家。1943年カンザス州生まれ。本名のジャニス・ヤング・ブルックス名義で作家デビューし、歴史小説やノンフィクションを刊行したあと、1989年にチャーチル名義で『ゴミと罰』を発表。アガサ賞最優秀処女長編賞とマカヴィティ賞処女長編賞を受賞する。同書を第一作とする、シカゴの専業主婦ジェーンを探偵役にした〈主婦探偵ジェーン・ジェフリイ・シリーズ〉で、一躍コージー・ミステリ界の人気作家となる。ミステリの著作にはほかに、1930年代のアメリカを舞台にした〈グレイス&フェイヴァー・シリーズ〉がある。
浅羽莢子
(アサバサヤコ )1953年生まれ。英米文学翻訳家。東京大学文学部卒。主な訳書にセイヤーズ『学寮祭の夜』、チャーチル『ゴミと罰』、マクラウド『納骨堂の奥に』、キャロル『死者の書』、ピーク『ゴーメンガースト』など多数。2006年歿。