どうしてこんな物語を思いつくのか見当もつかない。そんな小説はお好きですか? 本書は、絶妙の発端から異色の物語が展開する表題作のほか、間然するところのないヒッチコックふうサスペンス「笑っている場合ではない」、残酷な結末が強烈な「ミス・マーフィ」、「敵」以下、謎解きの趣向が潜むラッセル弁護士物三編など、名手の繰り出すあの手この手が驚きを誘う、珠玉の作品集。
「あほうどり」
「敵」
「笑っている場合ではない」
「あなたならどうしますか?」
「オール・ザ・ウェイ・ホーム」
「宵の一刻」
「生垣を隔てて」
「ポーキングホーン氏の十の手がかり」
「ミス・マーフィ」
「死刑執行人とドライヴ」
シャーロット・アームストロング
アメリカの作家。1905年生、1969年歿。著作に『夢を喰う女』『あなたならどうしますか?』『毒薬の小壜』『サムシング・ブルー』『魔女の館』『始まりはギフトショップ』などがある。
白石朗
(シライシロウ )1959年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。訳書にディック「ジョーンズの世界」、キング「11/22/63」「アンダー・ザ・ドーム」、ブラッティ「ディミター」、グリシャム「ペリカン文書」「アソシエイト」、ヒル「ホーンズ 角」など多数。